夜、韓国料理屋で久しぶりの韓国の味を楽しむ。私たち2人と、地元の大学のK先生、韓国からの留学生、大学院生の計5人で、マッコルリや焼酎を飲みながら、雑誌のこと、韓国での楽しい思い出など語り合い、ホテルに戻ったのはもう0時を過ぎていた。
翌朝、朝食を済ませてからK先生と、留学生のS嬢がホテルのロビーまで迎えに来てくれて、4人で鳴子温泉に向かう。駅からバスで1時間ちょっと行くと、かの有名な鳴子温泉だ。雪もけっこう降ってきて、バスの窓から、雪の田園風景を堪能する。
温泉街にある国民宿舎で、午後3時まで滞在する。午前中に薬湯に一度つかり、お昼は近くのうどん屋に入る。山菜うどんにお餅がおまけについてきた。身体が暖まっておいしい。鳴子こけしの一番小さいのを買う。手書きなので、表情が微妙に違う。可愛らしいのを選んで買う。
宿舎に戻り、再び、温泉に。薬湯にもう一度つかる。午前中に入ったときより、お湯の温度が熱めになっていたので、湯船に入るのがためらわれたが、S嬢が入っているのを見て、覚悟を決めて入る。ああ、極楽、極楽。身体の芯まで暖まり、K先生曰く「放心状態」になった。
帰りは三角形の二辺を列車で辿って帰る。バスで行くよりも2倍の時間がかかる。何度か乗り換えて仙台駅到着。列車の窓から雪景色を楽しむ。寒いから、ドアは手動式自動ドアになっている。時々、開けっ放しの人がいて、K先生が閉めに行く。
仙台に着くと、「東京から仙台までと同じくらいかかっちゃいましたね」と、K先生が苦笑した。バスもいいけど、私はやっぱり汽車や電車が好きだ。地元の高校生やおばちゃんたちが乗ってくるので旅に出たという気分がいっそう湧く。
夜はアーケード街付近でうなぎを食べる。鰻まぶしという一品、実においしかった。2次会は彼ら行きつけの店。私は満腹でジュース、あとの3人は日本酒を飲んでいた。ここでも韓国の話で盛り上がる。
仙台3日目。午前中に市立博物館に行く。伊達政宗、支倉常長の展示物見る。特に17世紀に日本人として初めてバチカンを訪れた支倉常長のコーナーは面白かった。20分ほどのビデオも見る。キリシタン禁止令が出た後、フィリピンで2年近くも足止めされ、結局、日本を出て7年後に仙台に戻ったらしい。戻ってからのことは何もわかっていない。仙台でも多くのキリシタンが弾圧されたそうだ。博物館の入り口にある池が凍っていた。キリシタンの多くは弾圧により凍死したそうだ。
東京に戻ったら、仙台と変わりないくらいに冷えていた。春が来る前はいつもこんな陽気だ。不安定な春の天候が過ぎたら、いきなり初夏になるのだ。大好きな冬も終わり、憂鬱な蒸し暑さの季節もすぐそこだ。
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