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2016/10/01

フクシマ

 原発史上、世界最悪の事故を起こした福島原発。事故から5年半経つが、復興どころか、何も解決していない。解決どころか、放射線に汚染された地下水を貯めたドラム缶は、毎日確実に増え、凍土壁を電気で凍らせて地下流入を防ぐという、素人から見ても、うまくいくはずのない方法も当然のごどく失敗した。

 政府は避難区域をどんどん解除しているようだが、命の保証もないそんな区域に誰が戻るというのか。

 甲状腺がんチェックもそろそろ打ち切るという話だ。甲状腺がんは、チェルノブイリ事故後、5年経って急に増えてきたというのにである。

 原爆を2つも投下されたのに、原子力の平和利用という米国のPRに乗って、地震大国の日本に50数基もの原発が作られた。安全、廉価な電気という名目だったが、フクシマが起こるまで、廃炉にかかる膨大な経費までは思い至らなかったという。

 結局、目先のことしか考えない政治が戦後70年ずっと続いてきたのだ。

 今、都庁で暴露され始めた無責任体質、実は日本の政治全体にも及んでいるような気がする。

 オリンピックどころではないでしょうが。

 フクシマのこと、大震災に対する備え、超高齢化社会、待機児童などなど問題山積なのに、すべて先送りしている。

 20年後、いや10年後、日本はちゃんと生きているだろうか。今の子供たちに自信をもって、何とか大丈夫でしょうとは決して言えない。