このブログを検索

2023/09/01

汚染水

  放射能に汚染された液体を「汚染水」と言って、何が悪いのだろうか。「汚染水」を「処理水」と言い換えて良しとする安直な思考には腹が立つ。 

 アルプスで「処理」されたといっても、あのドラム缶の66%はトリチウム以外の核物質が取り払われていないままだというのに。「アルプスのフィルターにもう一度かけて、トリチウムだけにできます」と、東京電力の人は言っていたが、信用できない。

 900トン近いデブリに直接触れた地下水に、一体、どのような核物質が生じているのか、誰にもわからない。デブリを取り出すのを40年後としているが、その可能性を信じている者もいないだろう。

 海に放出するという非常に安易な方法しか思い浮かばなかった現政権のポンコツぶりは今更いうまでもないが、どんなにお金がかかったとしても、もっとマシな方法を選択できなかったものだろうか。

 海に放出すれば、海の生物たちに、放射性物質は沈殿していくだけだ。環境汚染以外のなにものでもない。百年後の未来を考えるのなら、今からでも遅くない。海への放出をやめて、もっと科学的根拠に則った、汚染水処理の方法を考え直すべきだ。

 

2023/05/05

「目配せ」と「目配り」

  最近、TVやラジオのコメンテーターが「目配り」というところを「目配せ」と言うことが多い。「目配り」は「あちらこちらに目を向けて注意すること」(三省堂新明解国語辞典)であり、「目配せ」は、「眼だけを動かして、気持ちを表したり、何かを知らせたりすること」(同辞典)である。1字ちがいで全く意味が異なる。

 政治上の問題など「目配り」すべきことを、「目配せ」と言って、平気な顔をしている。だからなのか、「目配り」されるべきことはおろそかにされたまま、「目配せ」だけして、何事も進まないのだろうか。

 最初に「目配り」を「目配せ」と言った人は、何もしたくないから、眼だけ動かして終わりにしたかったのだろうか。不可解な現象だ。言葉を発することを商売にしているなら、もう少し発する言葉に「目配り」をしてほしいものだ。

2023/04/15

暗愚劣岸田

  週刊ポストが「暗愚」首相岸田という見出しを使っている。「暗愚」を三省堂新明解国語辞典で引いてみた。「判断力に欠け、物わかりの悪い様子」。週刊ポストのネーミングは実に的を射ていて、うまい。

 もう一つ、「愚劣」。これも同辞典で引いてみた。「当人はすこぶる満足して何かやっているようだが、はたから見ればばかげた事にしか見えない様子」とある。

 そこで、我が家では岸田首相のことを「暗愚劣(あんぐれつ)」岸田と呼んでいる。防衛費大増額、原発稼働期間の大延長、原発の新増設。国民世論を全く無視し、国会論議も十分にしないまま、閣議決定で重要案件を決めてしまう恐ろしい岸田政権。

 安倍政権下で、何年も閣僚としてのさばり、外務大臣を数年以上も務めたこの人、何も考えてこないまま、ただ総理大臣になったということだ。

 それなのに、先日の統一地方選挙の前半戦の投票率は過去最低の44%ちょっと。国民はこの先、日本が「暗愚劣」岸田政権の思いのままに進んでいくことを、ただ指をくわえて見ているだけなのだろうか。

 「暗愚劣」なのは、総理大臣だけではなく、有権者自身のことかもしれない。

2023/01/28

久しぶりのブログ

 昨年の5月以来だ。ロシアのウクライナ侵攻も、もうすぐ1年になる。ヨーロッパ各国は戦車の供与を決定し、停戦の話は全くない。

 岸田政権は相変わらず、主体性ゼロ、実行力ゼロ、誠意ゼロの最低政権のまま。日本を戦争のできる国にして、核廃絶を訴えようという自己矛盾に陥っている。訪米して、武器の爆買いを約束し、ひたすらへらへらしているだけ。安倍政権下で、5年近くも外務大臣をしてただけの人物だから、どうしようもないと思っていたけど、ここまでひどいと、呆れてものも言えない。国権の最高機関である国会を軽視して、実際に何をやっているのかちゃんと自覚さえしていない。

 統一地方選挙で、自公が惨敗するのを期待するしかない。