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2017/01/28

不安定な春、そしてモンペ(モンスターペアレント)

 2009年春に公開したポストです。

 毎年のことだけど、春は等圧線が立て込んでくる。暖かくなったと思ったら、寒気団が南下して、花粉症の症状も時々顔を出し、そうこうするうちに一気に花が咲いて、初夏の陽気になる。寒さに強い私としては、憂鬱な春の到来、そして蒸し暑さへの移行に絶望するだけである。


 季節だけではない。生命力に満ち溢れているということに、私はどうも嫌悪感があるようだ。だから世の中に溢れている愚かな母親たちには憎悪さえ抱くことがある。なぜか。自分の子供のことしか頭にないからだ。子供は母の所有物ではない。にもかかわらず、子供にべったりの母親が充満している。遺伝子レベルで言うと、子供への愛はすなわち自己愛である。過剰な自己愛は見苦しいだけだ。


 モンスター・ペアレント(モンペ)と呼ばれている親がいるそうだ。昔からこういう親はいたのかもしれないけど、今のように目立つ存在ではなかった。それは生活に困らない程度の、余裕ある生活が生み出したものかもしれない。


 そのターニング・ポイントは1960年だろうと私は見ている。この年に生まれた人々も今や50歳を目前にした連中だ。どうも質が悪い。この世代を育てた親世代は昭和一桁だ。この世代も質が悪い。両世代に共通しているのは物質万能主義だ。なぜかルイ・ヴィトンのバッグを持っている。それがちっとも似合っていない。


 中学生になるまで天孫降臨を信じ込ませられ、敗戦を迎えたとたんに民主主義を移植された昭和一桁世代にしてみれば、疑心暗鬼になるのが普通だと思えるのだが、それがそうでもない。世の中の流れになんの疑問も持たずに流されていったというのが大半で、常に疑ってかかるという人々はこの世代の少数派に属する。


 日和見の親に育てられれば、その子供が日和見になるのは自然の法則だ。自分が今何をしたいのかではなく、世の中がこうだからそれに身を任せるという輩が多い。そして1960年世代がまた子供を産むと、それは次々に拡大生産されていくだけだ。この親子関係は携帯電話でつながっている。携帯でやり取りする前に、じかに顔を見て話したらどうでしょうか。情報に踊らされ、自分の子供の限界も見極められずに権利だけうるさく主張するというモンペの存在は百害あって一利なし。

2017/01/26

何が働き方改革だ!

 政府主導の働き方改革。ちゃんちゃらおかしい。過労死、過労自殺がメディアで騒がれてから久しい。電通の過労自殺など、氷山の一角だ。政府も重い腰を上げて、残業はするな、金曜日は早く帰れなどと能天気なことを言っているが、政府の掛け声と企業の利益追求が結びつくと、もっとひどい事態になる。
 
 サービス残業を自宅に持ち帰ってしたり、夜10時の消灯後、社内で自前の明かりをつけて徹夜し、翌朝、机に突っ伏して寝込んでいる社員が増えたという新聞記事を読んで、またもや安倍政権の「きれいごと掛け声ばかり、いらんこと本質を見抜かない」、どうしようもない愚かな体質に腹が立つのである。

 コンピューターの導入が始まって以来、人員削減が始まったのだが、コンピューターのおかげで仕事量が増え、その効率優先のせいで正社員では対応出来ず、派遣社員を雇ったり、派遣会社がすきま産業として業績を上げたりと、これはもう、人権無視、命を大事にしない、人間の奴隷化(コンピューターに支配されたという意味で)が蔓延している。

 電車やバス一つを考えてみよう。昔昔は運転手さんと車掌さんが同乗していた。バスに乗ると、車掌さんが切符を切りに車内を回り、幼い子を連れて乗るお母さんたちを助けたり、お年寄りが乗るのを助けたりと、車内の状況を把握した上で、「発車オーライ」と言って、バスは動いていた。

 それが、半世紀前からワンマンバスになって、運転手さんがお金のやり取り、車内の安全をすべて受け持って運転するという、神業的な業務を強いられるようになった。過労で運転に支障が出る事故も最近増えた。そもそも、そんな激務のバスの運転手になる人が減ってきて、東京では、バスの運転手不足が言われて久しい。

 電車も同じことだ。地下鉄など、「これはワンマン電車です」というのが増えた。乗ってからの不測の事態をどうやって一人で対応するというのか。ホームから転落するという悲劇が繰り返されているが、電車に乗る前にすでに人手不足の弊害が起こっている。ホームに駅員がいれば、目の不自由な人を手助けするくらい十分できるはずではないか。

 トラックの運送だってそうだ。何もかも一人で責任を負わされている。事故に遭ってもそれは自己責任にされる。遠距離高速バスの事故が絶えないのは、このところの規制緩和で、安全よりも利益を追求するバス会社が増えたからである。

 コンピューターという存在があっても、コンピューターに出来ないことはいくらでもある。あるのに、効率だけ追うから、人権無視の労働現場が次々に現れ、人の命を脅かしているのだ。これはもう、機械による、人間抹殺の時代に私たちは生きているということである。

 バスも電車も車掌さんを雇えば、現場の雇用は2倍になる。超高齢化社会の日本では、かゆい所に手の届くサービス、コンピューターにもAIなんかにも出来ない、人間味あふれた本来のサービスがもっと重要視されてもいいのではないか。

 チャップリンの「モダンタイムス」が喝破した人間不在の不気味な産業構造をもう一度見直さなければ、過労死も過労自殺もなくならないだろう。人間復活のチャンスは今こそあるのだ。

 目前の利益に奔走して判断を誤った東芝という愚かな企業に象徴されるように、日本の企業はあまりにも人権を無視してきた。企業側はもう一度、原点に戻って人間優先の会社、社会の構築に全エネルギーを傾けてはどうだろうか。遅すぎるということはない。気が付いたときに改めればいいのだ。

  Never Too Late.

2017/01/19

奢れる者は久しからず 宮内庁および天皇制

 2010年に公開したブログです。
  このところ天皇の孫娘が不登校になったとか、孫息子が幼稚園の三年保育に入ったとか、普通のニュースでちょいちょい放送されている。皇室関係、皇族関係のニュースを耳にするたびに私なぞは「国民の税金を使いおってからに」などと憤懣やるかたない気分になる。皇族一人当たりの生活費が年間2,000万円は下らないという話を聞くにつけ、OECD国の中で貧しい国ワースト4に入っている日本としては「皇族どころの話ではないんじゃないのか」などと思ってしまう。

 憲法9条は遵守されるべきだし、日本国憲法に謳われている平和、基本的人権の尊重などはUSAのおかげとはいえ、世界に誇る平和憲法として誇らしく思える。ただ象徴としての天皇制を残したのはどうもいただけない。外国からお客が来ると、その国の元首が謁見することになっていて、日本の場合は天皇がその役目を果たす。民主主義国家と言っても、外国から見れば天皇のいる不思議な国であることは間違いない。

 なぜ象徴としての天皇制を残したのか。皇族を含めると年間の予算はどのくらいになるのかわからないが、皇居の清掃(主にタバコの吸殻集め)を東北あたりからやってきた主婦たちが「ありがたがって」やっているのを見るにつけ腹が立つ。そのお礼として彼女たちは菊のご紋の入ったタバコを一箱ずつ恭しくもらうのだ。禁煙が当たり前のようになった昨今、まだ皇居の吸殻集めが行われているのかどうかよく知らない。

 適応障害になっても美しい笑みを絶やしてはいけない皇太子妃、発達障害もしくは自閉症あるいはアスペルガー症候群ではないかと憶測されている皇太子の娘、やたら子供の数ばかり多く、気味の悪い微笑を浮かべ続ける皇太子の弟の奥さん、誰ひとりとっても尋常に見えない。

 同じ人間として不憫に思うのが普通だろう。余計な税金をかけるくらいなら、皇居の緑も皇居自体も開放して都民の憩いの場所にすればいい。平和憲法にそぐわない基本的人権が唯一侵害されている天皇制、今世紀じゅうに何とかならないものか。

 虫愛ずるあまり頭のよくなさそうな唯一の孫息子が知恵が回るとは思えない。我々の感覚にやや近いと思われる白髪のない皇太子が革命的発言をして「僕、もうやーめたっ」と、ひと言言えば済むものを。

 宮内庁の時代がかったアナクロニズムとエリート権威主義をばさっと切ってくれる人はいないものか。

奢れる者は久しからず 年金機構

 2010年に公開したブログです。
 社会保険庁から年金機構に名前のみ変わったばかりだし、年金もらう年齢になってからでもまだ遅くないから少しずつそのいい加減な元社会保険庁について書きたい。

 年金機構と名前を新たにしたって、住所も変わらず、長妻のおっさんがけなげに頑張っているのもこちらの同情心を買うし、もう少し時間を与えよう。それにしても長妻さん、年金問題に老々介護、特養ホーム、などなど孤軍奮闘だね。

 厚生労働省の範囲があまりに広すぎやしないか。厚生部門だけだって命が縮むよ、まったく。労働省って何するところだっけ。過労死しか頭に浮かばないけど。

 いずれにしてもまだ40代の長妻さんだから耐えられるのかもよ。わたしゃそろそろ疲れてきた。見ているだけね。他人事ではないんだもの。

2017/01/12

日本は、一度でも韓国に謝罪したことがあっただろうか?

 私の認識では、従軍慰安婦問題に対して、日本政府は、正式な謝罪を一度もしたことがない。

  なぜ、素直に謝罪しないのか。1960年代の朴政権のときに取り交わしたことは、日本が韓国に対して賠償金を支払うということで、それは実行され、それをもとに、韓国経済はその後の発展へとつながっていった。が、しかし、日本政府は正式な謝罪をしていない。

 従軍慰安婦の問題が明らかになっていくのには、時間がかかった。被害に遭った女性たちが勇気をもって公式に発言するのには、それなりの歳月がかかる。朝日新聞のいわゆる「吉田証言」が裏をとるという、ジャーナリストなら必ずやらなければならないことを怠ったために嘘の証言だったことが判明。その後味の悪さが残っているが、吉田証言がなくても、歴史の証人はいくらでもいるはずだ。

 1995年に民間基金によって、従軍慰安婦だったハルモニたちに賠償するという話が進んだが、ハルモニたちの「お金の問題ではない。まず謝ってほしい」ということで、この基金の組織はうまく機能しなくなった。

 韓国の人々が怒るのは当たり前ではないか。お金の問題で片を付けようとしているのは、当時も、そして2015年12月の日韓合意も同じである。過去の事実に向き合って、日本側がいかに残酷で卑劣なことをハルモニたち、70年前の少女たちに強行したのか、このことに対して、日本政府は過去、一度も謝罪していないのである。

 2016年の曖昧模糊、内容ほとんど支離滅裂の安倍談話は、まさにこのことを象徴している。美辞麗句ばかり並べて、当時の被害者当人の心情を思い図ることもなく、植民地朝鮮に対する配慮が全く感じられなかった。

 日本政府の不誠実さが続く限り、あの少女像はなくならないだろう。なくしてはいけない、と私は思う。唇を真一文字につぐみ、瞳は暗く、寒空に日本政府に向かって座っている。これ以上の抵抗の姿を私は見たことがない。

 従軍慰安婦を「戦争だから、しょうがなかった」などと言う爺さんは、けっこういる。あのNHK会長もしかりである。戦争の責任、いたいけな少女たちを戦場の前線に送った日本政府の罪は決して消えることはないだろう。だから言いたい。せめて、過去の事実をしっかり見つめて、謝罪することだ。加害者に出来ることはそれしかない。

2017/01/09

死の商人に支えられた安倍政権

  昨日の新聞に出ていたが、武器を作っている会社、武器関連の会社からの政治献金が安倍政権になってから飛躍的に伸びているということがわかった。あの安保法案(戦争法案)をあれだけ熱心に強行採決してまで通したのは、政治献金してくれる企業に対するお礼だったのだね。

  死の商人の前に屈服する金の亡者。それが安倍政権の実態。どんなにきれいごとを言っても、このおっさんの演説、気分が悪くなる。それもその筈、心にもないことをいけしゃあしゃあと演説してるからだよね、あちこちで。

  憲法改正(改悪)に意欲を示しているといったって、その内容のお粗末さ。どこをどういうふうに変えていくのか、何が問題で、何を言いたいのか、細部にわたって検討するとういうこともなく、とにかく始めに改正ありきなのだ、この人は。

 あれだけUSAのポチ(ポチに悪いね、このたとえ)に成り下がっているというのに、なぜ憲法はNoなのか。彼の論理によれば(論理にもなってないけど)、あの憲法はUSAの押し付け憲法だと言うのだ。全くこの人は歴史をとことん勉強してこなかった。何もわかっていない。憲法の成立に日本人のリベラル派が熱心に関わっていたこと、明治憲法のときに完全に無視された、自由民権思想も取り入れられていること、そういうバックヒストリーを全く理解しているどころか、ねつ造に近い形で歴史を歪曲しているのだからね、このおっさん(もう少しで準高齢者だけど)。

 三権分立、司法の独立、立憲主義、こういった民主主義の根幹に関わることに、この人、呆れるほど無知なんだよね。こんな危険人物、野放しにしている今の日本のメディア、世論調査に関わる人々、いわゆる地元の支持者、そして一般国民。どうかしてると思うよ。

 自民党の良識の欠如、野党の非力ぶり、もう本当にいい加減にしてほしい。2017年になって、まだ安倍一色が変わらないというこの日本の現実に嫌気がさしている人は結構いるはずなのに、表に出てこない。

 元ジャーナリストで、今は大学教授に成り下がった連中の安倍ファンクラブには、もう何をかいわんやだ。腐りきっている。与党のスポークスマンになっている時事通信の準高齢者、安倍の拡声器と言われている日本テレビの青山某、安倍のそばから離れないNHKの岩田某おばさん記者、枚挙にいとまがないほど、みんな安倍まみれ、金まみれ、死の商人サポーターと言ってもいい連中だ。

  ああ、年頭から怒る私も最近疲れてきた。疲れてきたけど、やめるわけにいかない。既成のマスメディアの不甲斐なさに黙っていられないものね。

  今年も怒りまくるぞ。

2017/01/08

これだけひどい政治なのに、なぜ支持率が高いのか?

  TPPも、USA自体がやらないと言っているのに、やると言い張る。そもそも食糧自給率40%を切った日本で、自国の農業を守ることなく、農薬規制の甘い野菜、果物、添加物に満ち溢れた食材、添加物の飼料で育った牛やブタの肉を輸入するというのだから、日本人の健康被害について、何の配慮もないし、国民皆保険もくずれるしで、いいことは何一つとしてないのに、なぜUSA(オバマ政権)に忠義を尽くすのか皆目わからない。

  強行採決されたIR法案。十分に賭博依存症に対する処置も、それを受け入れる医療施設についてもほとんど顧みられることなく、一体何がうれしくて、独裁を振るうのか、皆目わからない。

  オスプレイが落ちても、何の反発も見せることなく、事故後、すぐに飛行再開を許すという暴挙。そして、沖縄に対する上から目線のUSAと同等の位置から、というより、USAの腰ぎんちゃくのような態度で沖縄を扱う無礼千万な政府、防衛相、防衛省。

  1000兆円をとっくに超えた借金を無視して、世界のあちこちに出かけていっては、にこにこと握手してお金をばらまいてくるという幼稚な外交手段。

  国会答弁での、やはり幼稚な態度。すぐムキになり、自分の劣等感を隠蔽する態度。あの人ほんと、爺さん(岸信介)や、東大卒に対して言い知れぬ劣等感を持っていることが見てとれる。

  とにかく挙げたら枚挙に暇がないほど、現首相の幼稚さ、未成熟さ、裸の王様ぶりが目につき、耳につくというのに、一体誰が、支持しているのか?

  国民に人を見る目がないのか、メディアが腐りきっているのか、私はどうしても合点がいかない。トランプ、プーチン、そして安倍さん、この3人は単なる三馬鹿大将にしか見えないのだが、このブログの読者はどう思っているのか、知りたい。