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2009/05/28

呆れてものが言えない。

 ノムヒョン前大統領の死を巡って、あっと驚く事実が次々に明らかにされている。なんと、岩山から身を投げたときに、警護員がそばにいなかったというのだ。青瓦台からの命令で配属された45歳の警護員の陳述が二転三転した。本当に21世紀の話なのかと、疑いの目を持たざるを得ない。

 警察の取調べ、与野党の応酬、ノサモ(ノムヒョンの親衛隊というか、ファンクラブとでも言おうか)の人々による強硬な姿勢、そして、自分たちが直接選んだにもかかわらず、2MB(イミョンバク)総スカンの国民大合唱。そして、すでにこの世にいないノムヒョンに対する思慕と伝説化がものすごい勢いで突き進んでいる。 

 移民を本気で考え始めたという人もいれば、失望して毎日ソジュを飲む若い会社員、一体何を信じて生きていけばよいのかと落胆する若者、このところの一連の騒ぎを一切無視する人、こんな混乱、今に始まったことではないと驚かない振りをする人など、反応は人さまざまであるけれど、それにしてもねぇと、お隣の国のことと突き放して考えられない者としては、ため息をつくしかない。

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