ソウル広場での一般国民とのお別れ。招魂の儀式、詩人による自作詩の朗読、舞踊とパンソリなど、韓国特有の風俗と文化を垣間見た。詩人アンドヒョンによる詩が正直に真情を吐露していたようで印象的だった。「コマウォヨ、ミアネヨ、イロナヨ」(ありがとう、ごめんなさい、起き上がって(ノムヒョン))という3つの言葉に、ノムヒョンの死を悼む気持ちが簡潔に表されていた。
その後の様子は長時間に及ぶので見なかったが、水原(スウォン)で火葬され、遺骨を首から提げた息子の様子は憔悴しきっていた。そして遥か故郷への道を目指したのだろう。
ソウル広場に集まった群衆は20万人とも30万人とも言われる。全国で焼香した人々は300万を超えるそうだ。故郷からソウルに向かう沿道には人々の群れや車が数珠繋ぎになって、故人を悼み、偲ぶ気持ちが果てるということがないように見えた。
外国の政治家が亡くなってこれほど心が痛くなったことは私も初めてだった。
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