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2009/05/24

なぜ政治家の家族はお金にルーズなのか?

ノムヒョン氏の遺書 

   衝撃的なノムヒョンの死は、どうやら自殺だったという結論が出たようだ。本人のコンピューターに残された遺書を読むと、かなり深刻なウツ状態だったことがよくわかる。なぜ、家族や側近は病院に連れていかなかったのか。執務室に閉じこもりっきりでいたらしいが、4月30日に検察の取調べでソウルに行くときの弱々しい表情が妙に印象的だったことを思い出すと、そのウツ状態はかなり前から進行していたと思われる。 

 夜明けに登山に行き、朝7時前に岩山から身を投げたようだが、夜明けや朝方はウツの状態が最も深刻さを増す時間帯だ。なぜもう少し配慮しなかったのか。ノムヒョンのような政治家は後にも先にももう出ないだろう。正義感の塊のような人物で、日本の政治屋には見られない高い志の持ち主でもあった。

 そして思うのだ。なぜ政治家の家族はお金にルーズになるのだろうか。今回の収賄容疑も、たぶん、本人はお金をもらっておらず、兄弟、夫人、子供たちがノムヒョンの預かり知らないうちにお金を得ていたと想像される。不徳の致すところだと言えばそれまでだが、金泳三も金大中も結局、親族がお金を受け取って問題を起こした。 

 大統領はこの上ない権限を持つから、人々が群れるのは仕方ないことだろう。ノムヒョンも前の轍を踏まないように、娘や息子をわざわざ遠ざけるために国外に送っていたのに、その国外で莫大なお金を手にしていたという話だ。ノムヒョンの心情は察するに余りある。その無念さは計り知れない。高い志も、一番身近な家族によって汚されてしまったということだ。 
 
 韓国はこれからどうなるのだろう。6月にソウルに行く頃は政治的にかなり荒れているのではないかと思う。ノムヒョンを慕う人々による現政権への非難が強まるばかりだろうし、そうでなくとも、最近、労働争議が頻発している。2MB側がどう出るか。 2MB OUTの声が高まるばかりだろう。

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