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2009/05/11

釜山 海雲台のチンチルパン

by Nikon Coolpix / 25 April 2009 / 해운대 찜질방에서

 5年ぶりに再会したヨンミさんはサービス精神に溢れた人だ。5年前に釜山で会ったときも車であちこち連れて行ってくれた。昼食の後、梵魚寺(ポモサ)、海雲台、彼女が勤務する小学校などを見物して、海岸沿いにある映画館でヴィム・ベンダースの映画を見て、夕食は彼女の同好会の仲間たちと一緒に海の見えるレストランで会食した。昼前に高速バスターミナルで会ってから、再びバスターミナルで別れたときは11時近かった。フルコースの歓待を受けて、晋州行きの最終バスに乗った私は疲労困憊して泣きたいぐらいだった。

 そのときの体験があるので、ヨンミさんのペースに唯々諾々としていると、疲れ果てるに決まっている。夕べは雨の中、ホテルまで送ってもらった。今日は午後、テグに向かえばいいのだから、午前中は少しゆっくりしたいと申し出た。彼女の心積もりでは、郊外のお寺に行って、写真を撮ったり、東洋一と言われる釜山のショッピングモールに行ってお昼を食べたり、教保も覗いてみようということだったらしいが、お寺は次の機会にして、海の見えるサウナでのんびり過ごしたいと言った。

 釜山駅まで家人を送り、駅の駐車場でヨンミさんを待った。家人は一足先にテグに行って、学会発表のコメントをしなければならない。時間がないので、9時発のKTXに乗って行ってしまった。20分くらい待ってようやくヨンミさんから電話あり。トランクに一眼レフの重そうなカメラを積んできた。

 土曜日で学校はお休み。ご亭主も集まりがあるとかで「今日は午後遅くまで付き合えることになったのよ」とうれしそうに言う。私もありがたい。一路、海雲台へ。瀟洒なフィットネス。海側は全面ガラス張り。3階から海がよく見える。77度、51度など、微妙に温度の違うサウナを少しずつ楽しむ。50度前後だと、そのまま横になって眠ってしまいそうになるほど。ヨンミさんものんびりムードに浸りきっている。横になりながら家族のこと、仕事のこと、趣味の写真のこと、今後やりたいと思っていることなど、じっくり話した。彼女はおしゃべりが好きだ。淀みなくしゃべる彼女を見ていると、このまま永遠にしゃべり続けるのではないかと思われるほどだ。うれしいことに彼女の言うことがほとんど聞き取れる。韓国語を続けててよかった。5年前は今ほどは聞き取れなかったものね。

 彼女が教師として悩んでいること、少しでも子供たちのためになるように不断の努力をしていることなどを聞いて、すっかり感心してしまった。今回で2度しか会ってないのに、昔からの友人のように話は尽きない。興味の対象が似ているからかもしれない。私たちは芸術をこよなく愛するという点で一致している。写真が取り持つ不思議な縁を思った。

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