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2009/06/08

6月7日日曜日、晴れ。携帯の発信が出来ない?!

 久しぶりの仁川空港だった。羽田-金浦が便利なのだが適当な時間帯がなくて、今回は成田-仁川にした。飛行機代は羽田利用より2分の1近く安くなる。羽田路線がいかに儲けているかと思うと、ちょっと腹が立つ。  

 夕方、仁川に到着。リムジンバスを利用。母は窓に顔をくっつけて景色に見入っている。子供時代に海水浴に来たことのある仁川だと言って、もうそれだけで涙ぐむ始末。「今浦島だわ」と言って、見慣れない景色に圧倒されている。残念なのは、ソウルの空が大気汚染で赤茶けていることだ。  

 リムジンバスに乗り込んでしばらくすると、ヒョッチャから電話入る。うれしくて大声で話していたら、近くの中国人観光客からにらまれてしまった。 

 麻浦のオフィステルに着き、月火と案内してくれることになっている李さんに連絡を入れてみる。ところが...な、なんと「あなたの携帯からは発信が出来ません」とのアナウンス。もう一度落ち着いて聞いてみたら、「料金未納のため、発信は出来ない。業務は朝9時から夜7時まで。ただし、日曜日はお休み」と言っている。なんてこった。すぐにオフィステルの電話機でN社長の携帯に電話してみるも、出ない。一体どうなっているんだ?  

 さっきリムジンでヒョッチャから電話がなかったら受信できることに気がつかなかったかもしれない。もうこうなったら今夜は必要な人だけにオフィステルの電話で連絡するしかない。李さんにその旨伝えて、受信可能かどうか、もう一度確認の電話をもらった。  

 N社長には、不満たっぷりの声でメッセージを残しておいた。このところ、彼にメールを送っても一切音沙汰なしだ。大切なメールのときは、「メール送ったんですけど」と国際電話で知らせたこともあった。彼がマネージャーを買って出たカフェにもお知らせ事項を掲載しておいたが、何の反応もなし。何かあったのだろうか?  N社長とはどうもタイミングが悪いことが多い。人生、タイミングだ。ほかに何があるというのだろう。タイミングを逸したら、その気があってもすべて「おじゃん」である。いつからいつまでソウルに行くから、携帯の停止を解除しておくようにと頼んでいても、ちゃんとやっておいてくれたことの方が少なかった。今回は携帯の新しい契約で2年間は停止にできない。だから韓国に行けば、スイッチをオンにしさえすれば、いつでも意のままに使えて便利だった。それなのに発信が出来ないとは。  

 そうこうするうちに社長からオフィステルに電話が来る。元気のない声だ。発信については月曜日に解決させるとのこと。彼は定期検診を火曜日に控えて、最近はずっと別荘の方にいたらしい。メールを送っても、詮ないことだったのだ。「ソウル訪問日程はどうなっているのか」と言うので、日程についてはかなり前にメールを送っておいたはずなのにと私は不満気に言ったが、身体の調子がイマイチのようなのであまり強くも言えない。元気いっぱいのN社長の声がこんなに気弱に聞こえるなんて、尋常ではない。

  「火曜日さえ終わったら、いつでも会える」と言ってくれたが、私は当初の予定通り「金曜日に会いましょう」と言った。検査の結果は来週出るとのこと。健康なら何も望まない。それ以外のことは実は大した問題ではないのだ。

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