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2009/06/24

6月12日金曜日 快晴 N社長のこと

 ソウル滞在もあとは土日を残すのみ。初めの2日間にあらかた回ることができたので、気持ちに余裕がある。母もオフィステルライフにすっかり慣れ、そこでずっと暮らしているみたいなどと言って、機嫌がいい。

 今日はN社長に会うことになっている。朝9時に出勤途中、オフィステルに寄って、事務所まで車に乗せて行ってくれると言う話だったが、「朝、病院で検診を受けることになった」とのこと、私たちだけで事務所に行くからと伝えた。  

 このところの社長の健康状態が心配だ。ソウル到着早々、私の携帯の発信が出来なかったのも何か関係があるような気がする。でも、電話の声を聞くと、「心配いらない」と言って、思いの外明るく振舞うのだ。 

 ウルチーロ3街まで地下鉄で行く。約束の時間より早めに着いたので、映画館に敷設されたカフェで社長を待つことにした。やがて元気そうなN社長が登場。モシ(ヨモギ)で作ったお餅を持ってきた。「ぺク病院で毎週金曜日にしか売らないんです。お母さんにと思って」と言って、緑色のお餅を皿に出して、カフェの女の子からナイフを借りて切り分けてくれた。  

 「身体の方は大丈夫なのか」と聞くと、「定期健診ですよ。何も心配する必要はない」と言う。顔を見る限りは元気そうだ。薬の副作用でホルモンバランスが悪くて、年末より少し太った感じだった。事務所に行ったが、夫人の姿は見えない。「教会でお祈りを捧げている」とのこと。やはり心配だ。  

 9月の日程のことや、マックの入力の問題など少し話をしたが、表面をさっと、かするという感じの対応。9月のホテル予約は社長の名前ですぐにしてくれた。近所の行きつけのカフェでお茶を飲む。出されたメシル茶がやけに苦い感じがして、私はひとくち口をつけただけだった。私の舌がおかしいのか、メシル茶自体が変だったのか。社長は終始にこやかなのだが、気力がない。

 「来週、検査の結果が出るけど、たぶん大丈夫だと思う」。でも私は心配だ。 

 帰国後、写真を送ったら、2,3日して「ありがとう」と返事。STESSAカフェの書込みにも、「2006年に手術したときからあった瘤の細胞組織検査の結果が23日には出る。医者も大丈夫だと言っていた。心配しないで」と書いてあった。カフェのメンバー公開の書込みにこんな個人的なことまで書いてもいいのかなと思いはしたが、楽観的に考えていてもいいと言うのだから、まあかまわないかとも思っていた。  

 ところが。昨日、社長関連の書込みが一切削除されていた。結果が悪かったとしか思えない状況だ。そんな状況で、こちらから国際電話をかけて確認するのは気が引けるし、気分も重たい。しばらくほおっておくしかしない。 

 ソウルのS君にその旨メールを送っておいたが、彼からも何の返事もない。彼もきっと社長と連絡が取れない状態なのだろう。最悪の事態を考えておく必要があるかもしれない。でも、再発したとしても、癌は治る病気だ。希望を捨ててはいけない。

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