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2009/06/22

ACEのスーツケース

 以前、このブログでも紹介したが、ACEというカバン製造会社はなかなか良心的だ。小売店の態度の悪さを補うかのように、長年使っていた黒のスーツケースを無料で修理してくれたことは既に書いた。次回スーツケースを買うときは、ACEにしようと決めていた。

 まだ先のことになるが、いずれUSAにも行くことになっている。スーツケースの鍵はUSA特別仕様でなければならないらしいし、四輪駆動のものに慣れると、旧式のスーツケースはいかにも使いにくい。そこで1週間ぐらいの旅用にアメリカにも持っていけるタイプのものを注文した。  

 到着したスーツケースは満足のいく高品質のもので、まず、その軽いのに驚いた。ふたを開けると、リサイクル用の書類が入っていた。

 「お買い上げのお客様の手元にある古いスーツケース」をどこのメーカーでも引き取るというシステムだ。すぐに電話して手続きをとり、その日の午後には30年前に買い求めたサムソナイトの大型スーツケースを取りに来てくれた。引き取り無料である。 

 資本主義社会においては、消費者が企業を育てるという意識が必要だ。その会社の株を持っていなくても、消費者の側もちゃんと勉強して、態度の悪い企業姿勢にNo!と言い、互いに育て合うのが望ましい。優れた会社、企業は最後まで残る。 

 今まで消えていった会社、企業にはそれなりの理由がある。すなわち消費者不在、顧客無視という姿勢が災いしたのだと思う。本来、株式会社というものは株主がその会社を育てるというシステムだったはずだ。いつ頃から、利鞘稼ぎだけを目的にする輩が跳梁跋扈するようになったのか。

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