今日午後、無事帰国した。雑誌STESSAも完成した。年が明けたら、EMS便で届くだろう。今回で7号を迎えるが、デザインも素敵に仕上がり、文字校正も何とか通過、会心の出来である。
長年、編集の仕事に携わってきた。いつも完全を目指すのだが、それは叶わない夢だ。校正をいくら繰り返しても、後から後から校正ミスは見つかるし、多くの人の目を通しても、それは同じことだ。印刷事故もつきものだ。編集という仕事は、カミュの「シシフォスの神話」のように、岩を積み上げても積み上げても、岩はその度に谷底に落ちていくのだ。考えてみれば、それは編集の仕事だけに当てはまるのではない。人生そのものがそういった、ある意味、無意味で虚しい作業の繰り返しだとも言える。それでも生きていくしかない。
年末10日間、かなり疲れもしたが、本当に充実した日々だった。この10年の間に知り合った韓国の友人にまとめて会うこともできた。縁がつながっていく人は不思議につながっていくし、縁が薄くなってきた人は、それになりに薄まっていく。面白い。
年が明けたら、雑誌の郵送作業だ。日本在住の執筆者にまず送ろう。それが一段落したら、次の8号に取り組むことにしよう。小さな雑誌ではあっても、雑誌作りは私にとって、生きる証でもあるし、何よりも喜びである。
ブログの読者の皆さん、2009年も充実した良い年になりますように。何よりも健康な年になりますように。
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