このブログを検索

2008/12/10

日本のマスコミ、変だぞ!

 NHKテレビをひねれば、冒頭に必ず登場する幼女殺人事件。いつも同じ調子で呆れるほどだ。この事件の容疑者とされている男性についての情報、つまり知的障害があったらしい云々についてはどこの局を見ても、ほとんど触れられていない。

 知的障害者、その他の障害者の「性」の問題は、本人も含めて家族も、特に母親にとって、量り知れないストレスをもたらしているという事実。これを真正面から取り上げるマスメディアがないという情けない実態には、もう絶望するしかない。

 すべての人は文化的、社会的に快適に暮らす権利を持っている。健常者でも障害者でも同じことだ。しかし、障害者にとって快適な生活がもたらされているとは、誰も思わないだろう。
「性」の問題はデリケートなものだし、それは多分に個人の領域に属するから、タブーも多い。でも同じ人間として生まれてきたからには、「性」の喜びも同じように享受されるべきである。にもかかわらず、障害者の「性」の問題は、ほとんど話題にのぼることもなく、陰湿さを帯びてひっそりとした存在となってしまっている。

 よく言われていることは、障害者の息子を不憫に思って、その母親がその相手をするということである。だからと言って、誰がその母親を責める権利があるだろうか。

 最近聞いた話だが、風俗に勤める若い女性がこの実態を憂い、積極的に障害者の「性」の処理を買って出たという。実に見上げた職業意識だと、私は感嘆した。ところが、某週刊誌が彼女を興味本意で取材したそうだ。まったく呆れて物が言えない。

 日本のマスコミ人の水準の低さは、もうだいぶ前から実感していることではあるが、「悪貨は良貨を駆逐する」んだね、まったく。

 以上の情報は、インターネットで知ったことだ。既成のマスメディアがダメなら、もっと良心的で、社会の木鐸となるような、本来のジャーナリズムの誕生を心待ちにするしかないのか。

0 件のコメント: