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2009/03/24

この頃の新聞について。

 前にも言ったかな。新聞記者の質が落ちてきたってこと。記事の基本である5W1Hも満たされていない、とんでもない記事だってある。書く側ばかり妙に自己陶酔して、読むこちらはしらけてしまう記事もある。新聞の基本は、正確さである。情にほだされて、自己満足しているような情報はいらない。事実をなるべく多くの視点から客観的に書くこと。これは不可能に近いが、記者たるもの、それを目指すべきだ。 

 
 経済欄のコラムに光るものがある。きらっと光る視点が新鮮な場合がある。よくよく調べてみると、筆者は新聞社の人ではなく、財界人だったりする。コラムは字数が短いだけに、そのよしあしが嫌でも表れる。質のいいコラムニストはまだ日本には少ない。コラムだけで食べていけたらどんなにいいだろう。 

 韓国の新聞について。いわゆる三大新聞、朝鮮日報、東亜日報、中央日報は全滅だ。三紙は政府寄りの右傾化新聞として韓国社会では嫌われている。この三紙は日本語ページを持っているが、芸能界のことはともかく、政治、経済についてこれらを鵜呑みにしてはいけない。  

 インターネットの発達でゲリラ的ジャーナリズムも跳梁跋扈しているが、一般の日本人はなかなか接することができない。ハンギョレ新聞、京郷新聞などに多少見るべきものがあると言われているが、私はよくわからない。  

 インターネット配信の日本のニュース。その中で、あのMSNはサンケイと提携したので、かなり偏った情報が流れている(以前は毎日と提携していた)。読売、サンケイと言えば、はっきり言って、右寄り右翼と考えた方がいいだろう。朝日はインテリが好む新聞だが、それほど鋭い視点があるとは思えない。むしろ保守的権威主義的である。しばらく購読した結果、そういう結論に至った。天声人語の質はがた落ちだ。なぜここから入試問題が出されるのかわからない。  

 早い話が批判精神をもって新聞と付き合うしかないということだ。事実は一つではない。しかし、真実は一つだ。そう思って、今日も紙面に目を光らせるのだ。

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