BoAオタクのBoAちゃんに宿泊先を明記したメールを送ったのに、返事がいつものように電光石火のごとく届かない。そうなることを私は予想していた。83年生まれなのだが、働いていないのは確かだ。かと言って学生でもなさそうだ。江南に暮らす、金持ちのお坊ちゃんという感じなのだ。
彼はブログ更新に毎日の大部分を費やしている。友人に会う話もあるが、だいたい江南のCOEXあたりでけっこう豪華なランチを食べている。同じソウルでも彼は江南しか知らないみたいだ。お家はお金持ちらしい。夏には両親がニュージーランドに出かけて、妹と二人でピザを取って食べたというメールをもらったことがある。
昨年、秋に友だちと東京に来るというので、請われるまま東京の情報を送っていたところ、突然来れなくなったとのこと。びっくりした。そうこうするうちに11月からすべての外国人旅行者が指紋押捺を義務付けられるようになり、彼はそれをひどく嫌った。
日本もUSAに倣ってテロ支援国家に対する警戒を強化するために去年の11月から指紋押捺を実行することになった。私も情けないなあと思った。韓国はそこまではしない。指紋押捺のいやな気分はやったものでないとわからない。
1997年に韓国入りしたとき、出入国管理局で10本の指をスタンプにつけて押捺したときの気分は忘れられない。ただ韓国国民は全員指紋押捺をして住民登録をしているのだから、郷に入っては郷に従うしかないねと諦めた。
夕飯を食べて、メール確認をしたら、BoAちゃんから返事が来ていた。案の定、「僕は江南しか知らないから麻浦(マボ:私の宿泊先)まで行くのは面倒だ。遠いとのこと。随分フットワークの悪い子だなあと私は苦笑するしかなかった。
人はそれぞれさまざまな事情を抱えて生きている。あまり詮索してもしかたない。とにかく私がソウルに到着したら電話をしてほしいと言うので、電話だけすることにした。12月の日本語能力試験を控えて、最後の特訓でもしてあげようかと思っていたのに。
で、BoAちゃんの代わりに아르하くんと会うことになった。彼は幻想文学を主宰する文筆家である。元々Lomo homeのサイトで知り合った好青年だ。もう6年前のことになる。このサイトではもう一人OMくんという、自称私の息子とも知り合うことができた。そういう意味でも私はLomo homeの主催者MGくんには感謝している。
これでソウル到着当日、12日、13日、14日までの予定が埋まった。かなり順調なスケジューリングだ。ソウルにはノート・ブックを持っていかないので、出国前に具体的な約束が決まっていくのはありがたい。
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