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2008/10/22

USAは世界の警察か。

 私はUSAをあまり好きではない。USAに行ったこともないし、知人も友人も一人もいないからなおのことかもしれない。  

 好きになれない理由の一つに1945年の広島、長崎原爆投下という歴史的事実がある。原爆を搭載したエノラゲイという爆撃機はいまだに誇らしげに博物館に飾ってあるという話を聞いても、人類史上、初めての「実験」成功物語として、アメリカ国民の頭の中に残っているのだろう。戦争を早く終わらせるためだったなんて、大嘘だ。アメリカは原爆の威力を早く知りたくてしょうがなかっただけのことだ。科学の発展の裏にはいつもこうした残酷さ、残虐さが潜む。 
 
 好きになれないもう一つの理由。そのダブル・スタンダードの行使を堂々とやることだ。核の保有国を自分の物差しで計って決めている。最大保有国としての恥ずかしさなど想像したことがあるのだろうか。イスラエルとの癒着、アジア蔑視、数え上げたら切がない。 
 
 今、アメリカ経済が未曾有の混乱に陥っている様を見ても、自業自得だろうと言いたい。大量消費社会、貧富の差、金持ち優遇、貧乏人はまともな医療も受けられない。そんな状態で民主主義大国と言えるだろうか。おまけにアメリカのキリスト教は原理主義が幅を利かせている。ダーウィンの種の起源を教えないどころか、堕胎の自由を禁止したり、同性愛者を迫害したり、人種のるつぼと謳いながら、人種差別の熾烈なことと言ったらない。  

 USAはその存在自体が自己矛盾に満ち満ちている。自分で自分の首を絞めているようにも見える。  

 ついでに言うと、韓国の親米派もどうかと思うね。日本もそうだけど。USAに留学したり、移民したりする韓国人の数が決して減らない理由はなんなのだろう。何を学びに行くのだろう。外から見る限り、いい時代の民主主義は死んだ、あの国では。

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