日本に留学している学生や研究者は急激な円高で困窮はなはだしいのではないかと私は心配している。予算が突如、倍かかることになったと想像しても、すぐにはピンと来ない。あまりのことに、これからの生活どうしたらいいのかと思ってしまうだろう。
1997年にアジアを襲った国際通貨危機(IMF危機)。私たちはちょうどソウルにいた。暮らし始めた頃は、なんだか景気のいい国だなあと驚くことばかりだった。なにせ、銀行預金利息が年12,13%はついたのだから。おかげで私たちは利息を何度も東京行きの飛行機代に換えることができた。
それがあれよあれよと言う間に、突然降って湧いたように起きたIMF危機。時々通っていた汗蒸幕の有閑マダムたちが、「1ドルがとうとう1200ウォンを超えたわよ」と、あまり危機感のない雰囲気で噂していたものだ。それが結局1700ウォンになる頃には私も汗蒸幕通いをやめてしまっていた。
韓国でIMFシーズン2と巷で言われている今の経済危機。11年前のシーズン1のときと経済担当のトップの顔ぶれから、経済界のお歴々までほとんど同じ面子が揃っている。首相まで同一人物。違うのは大統領ぐらいかもしれないというのだ。
さて、韓国はこの事態をどうやって切り抜けるのだろうか。日本もおちおちしてられないが、韓国の方がずっと深刻なはずだ。
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