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2014/04/21

近江兄弟社

 昔、メンソレータムと言って、ちょっとした傷なんかによく塗っていたものがあった。確か丸い蓋に白地で紺色の文字とナイチンゲールの肖像があって、何かというと使っていたような気がする。
 
 近江兄弟社はメンソレータムを始めた会社だ。ところが、最近発見したところ、ナイチンゲールの肖像が少年に変わっていて、名前もメンタームとなっている。これには何か事情があったとしか思えない。
 
  現在、ドラッグストアでメンソレータムで展開しているのは、ロート製薬である。ロートが近江兄弟社を買収したのか、あるいはもっと他の事情があるのか。
 
 私は近江兄弟社のリップクリームを愛用している。ほのかに色がついて、ピンクのチューリップのデザインも可愛らしい。このところ、口紅はつけずに、これだけで済ませている。

 ところが数あるドラッグストアに行っても、このリップクリームになかなか会えないのだ。消費税が上がる前に、一度、スマイルというドラッグストアでまとめて5本ほど購入したが、その後このリップクリームは姿を消した。

 市場を占拠しているのは、ロート製薬や、もっと知られているメーカーのものばかりである。近江兄弟社の営業力が弱いのか。「近江兄弟社の」と言って探してもらうか、注文してもらうしかない。

 下に近江兄弟社のURLを貼っておく。会社創業の背景や、現在も続けられている「何かいいことをしよう」という精神には頭が下がる。まずは創業者アメリカ人ヴォーリズ(1880-1964)とその妻、一柳満喜子(ひとつやなぎ・まきこ1884-1969)の社会福祉に対する試みと実践に注目してほしい。

          http://www.omibh.co.jp/
           

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