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2009/04/05

中目黒の桜祭り

 いやー、目黒川沿いの桜、絶景でした。そもそもここの桜は、20年前だったか、護岸工事のときに、桜の古木が全部切り落とされたのだ。それが、5年経ち、10年経つうちに桜の若木がどんどん育って、今年、久しぶりに見に行ったところ、昔の古木を思い起こさせるほどの成長ぶりに、来し方行く末を思った。

 桜の見頃にここへやって来たのも、本当に久しぶりだ。留学前のことになるから、もう随分経つ。いや、あれはもしかしたら20世紀のことだったかもしれない。電車の窓から見えるものだから、現地に行くのはついつい後回しになってしまい、そうこうするうちに桜の季節が終わり、若葉に移行していたってことが多かった。

 桜も、染井吉野から大島桜までいろいろあって、花の色も微妙に異なる。桜もそうだが、花というのは、前の年に芽が出て、それが成長し、そして花と咲き、散っていくというこの1年間最後のハイライトなのだ。桜、4月、新年度というムードでも、それは人間の側から見た思いであって、桜からすれば、命の一区切り、花が散って、次の代に命が引き継がれるという季節なのだ。今年は思う存分桜を眺めた春だった。

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