文庫の帯には映画化の宣伝と、「最後の3ページ、涙があふれて止まりません。」というコピーがついている。
作者は1959年生まれ。鹿児島で生まれたが、外国で育ったらしい。そのせいか、森を舞台にした、祖母と孫娘(まい)の美しいストーリーは、日本的な雰囲気があまり感じられない。祖母が英国人という設定のせいもあるだろう。
人は死んだら、どうなるの? 私自身の魂はどこに行くの? 中学生なら誰もが抱く素朴な疑問にとりつかれたまいは、大好きな祖母と1カ月ちょっと森の家で生活して、彼女からすばらしい心の贈りものを受け取るという物語だ。
帯のコピー通り、私は鼻水まで出して、号泣した。自分のあまりの単純さに呆れたが、まだ感動する心が残っていたことに安堵した。
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