まず、完璧に近い郵便配達の優秀さだ。郵便番号さえ間違えずにきちんと書けば、日本全国どこでも、投函した翌日に着く。わざわざ速達にしなくても、出した翌日に着くというのは、実はすごいことなのだ。速達にすれば、玄関まで届けてくれる。
韓国では考えられない。郵便番号を書いても、翌日着いたという話を聞いたことがない。ましてやソウルから地方に出す場合は、けっこう日にちがかかる。日本ほど郵便番号に対して神経を使わないところを見ると、そのシステム、まだ完全ではないという気がする。
航空便、特にEMS便について言えば、日本から出す方が確実に早く着く。韓国からはソウル発であれば、東京発とさして差はないが、地方からEMSを出すと、いったんソウルに行ってから飛行機に載せるので、1日2日遅くなる。韓国の地方と中央の格差はこういうところにもはっきり表れる。
宅配便の超システム化。その歴史が古いからクロネコでもペリカンでも佐川でもほぼ違いはなく、どこも午前、午後の時間帯指定がずれることがない。運転手の携帯電話との連携で肌理の細かい配慮もされている。
韓国では、そうはいかない。まず時間帯指定ができない。運転手の采配に左右されるので、翌日着くということは考えられない。
留学中になんの前触れもなく、届いたことが多く、留守中は、私の携帯にかかってきて、「今、近くにいるけど、どこにいますか」と聞いてくる。そのときは私もアパートの近くにいたので、急いで戻ったけど、大学にいるときは、夜にならないと戻れないと言ったところ、「しょうがないな」と言われ、翌日来るのを待って受け取ったこともある。宅配業者優先なのだ。
日韓のこの違いはどこから来るのか。それは管理システムの徹底に差があるからだ。私から見ると、韓国人は管理されることをひどく嫌う。自分のペースが乱されることに殊の外腹を立てるという傾向がある。この先、韓国の業界がどうなるかわからないが、日本式徹底管理は、韓国には浸透していかないのではないかと思われる。
郵便配達の最前線では誇らしい仕事振りを見せてくれているのに対して、旧郵便局の窓口のもたもたがせっかくのシステムを台無しにする場合が多々あるということを最後に付け加えておきたい。
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