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2025/02/08

スマホに支配される日常

  散歩していて驚くのは、すれ違う人々のほとんどが歩きスマホの状態にあるということである。電車の中でスマホに没頭する人々というのは、もはや日常よく目にする光景だが、ふだん歩くときでさえスマホに依存したまま、というのはかなり深刻な情景だ。

 彼らはアルゴリズムに支配されているようなものだ。オンラインショッピングでも、気に入った動画でも、自分好みの情報だけが次々に入ってくる。DEI、すなわち、多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包摂性(Inclusion)とはおよそ相いれない、非常に狭い世界の出現だ。自分好みの居心地のいい世界は、世界の現状況、多様な他人の意見を排除する危険性も孕んでいる。

 自分および自分を含む狭い世界を否定されると、人は寛容さを失いがちだ。誹謗中傷の根っ子にはエゴイズムがある。自分たちのことしか頭にないイスラエル、DEIを排除しつつあるトランプ政権が醜悪以外のなにものでもないことは、論を待たないだろう。

 スマホ歩きをする人々を見ていると、スマホに支配されていること自体にも気が付かないまま、独善的に生きている新人類の登場を実感する。暗たんたる気分になるのは私だけだろうか。

 

2024/12/20

原発再稼働に走る自民党政権


  福島第一原発の後始末も碌に出来ないまま、政府は原発の再稼働を進めていく方針だ。40年以上経った、経年劣化も問題視しない前世紀の遺物を使おうとしたり、新規に小型のものを作ろうとしたり……と、およそ何の反省もない恐怖の方針を見るにつけ、13年前の3.11大事故は何だったのかと愕然とするのだ。

 お粗末なロボットで取り出した耳垢のようなデブリの全容(900トン近いとされる)は、未だに明らかになっていない。完全に取り出すまでに、この先70年、いや170年はかかるという専門家もいる。

 毎月の電気料金に「廃炉円滑化負担金」という負担金を私たちはいつまで払わされなければならないのか。廃炉にしていく具体的な計画なぞ、私は見たことがない。原発を維持し、廃炉にしていく経費がいかに膨大なものか、福島の大事故で嫌というほど思い知ったにもかかわらず、東京電力は政府と一丸をなって、少しずつ休止中の原発を再稼働し、新たに作ろうとしている。

 風力、太陽光のほかに、昔は「地熱」利用の再生可能エネルギーの話もあったが、思うように進んでいない。プレートだらけの日本列島に、平気で54基もの原発を作っていった連中は、日本の未来を考慮するほんの少しの思考力さえ持っていなかったということだ。

 今、全国のあちこちでLEDの光の祭典が行われているのを見るにつけ、一時叫ばれていた「省エネ」の機運はどこに行ってしまったのかと思う。

 今しか見ていない大多数の政治家は、百年後の日本に対する責任などどこ吹く風といった態度で、たった13年前の事故さえなかったことにしようとしているようにしか見えない。

 

2024/12/05

韓江(ハン・ガン)「菜食主義者」한강「채식주의자」を読む。

  10月末に、韓国の知り合いから、このたびノーベル文学賞を受賞した韓江さんの小説を送りましょうかと、ブログの安否掲示板で連絡を受けた。読んでみたいと思っていたが、昨今EMSの送付が少々面倒なことになっていて(手書きの宛名がダメになり、ローマ字で機械打ちしなければならない云々)、送ってもらうのも気が引けたのだが、教保文庫から直接郵送してくれるシステムがあるとのこと、とりあえず『菜食主義者』だけでもお願いすると返事していた。

 ノーベル文学賞のおかげで注文が殺到したようで、まあ、今年中には届くだろうと思っていたら、なんと、11月5日には航空便で無事届いた。送る手続きをしてくれた当の知り合いもびっくりしていた。

 本の奥付を見ると、初版が2007年10月30日、改訂版の初刷りが2022年3月28日、2024年11月19日(なぜか、未来の日付になっている)には79刷りとある。

 1970年生まれで今年54歳になる韓江さん。この若さで、アジアでしかも女性でノーベル文学賞受賞というのは驚き以外の何ものでもない。

 『菜食主義者』は、채식주의자「菜食主義者」、몽고반점「蒙古斑点」,나무 불꽃「木の炎」という3つの小説から成る長編小説である。

 まずは辞書なしで「菜食主義者」を読んでみた。ぐいぐいと引き込んでいく筆力に驚かされた。ヒロインの叙述(彼女が見た夢や、考え)は、斜体の活字、夫や親戚の様子は普通の活字で描写されていて、それらが交互に登場する。明るさ、軽さとはおよそ縁のない重たい現実をつきつけられた気分だ。

 1980年の光州事件や、1948年の済州島4・3事件、最近では、セウォル号の事故をテーマに執筆を続けている韓江さんだが、詩人として文学界にデビューしただけに、その描写力には詩人らしい繊細さと彼女独自の世界が余すことなく展開しているようだ。

 『菜食主義者』は、日本語訳が出ていると思うので、関心のある方は是非読んでほしい。

 

 

 


2024/11/29

ダースレイダー x プチ鹿島 #ヒルカラナンデス(折) 第212回 兵庫県知事選とPR 会社



 後半部分から大笑いしました。個人の感想ですが。公益通報者を守らなかったというこの一点だけで、民主主義に反すると思います。




2024/11/26

3億2000万円の葬式


  先日亡くなった三笠宮妃百合子さんの葬式にかかる費用が3億2000万円!と聞いて、びっくりした。閣議決定したとのこと。

 葬式にこれほどのお金をかけるなんて、腹立たしい。復興が遅れに遅れている被災地能登に送ってもしかるべきなのに、なぜこんな高額のお金をかけるのか。

 昭和天皇が亡くなった折、どのくらいの予算をかけたのか記憶にないが、高齢化の進む皇族の世界に、今後、莫大な税金がどんどん使われていくのだろうと考えると、憂鬱な気分になる。

 防衛費増額と同じくらい、皇族関係の出費には納得がいかない。

 日本は本当に憲法が定めているように「主権在民」の国なのだろうか。腹立たしい気持ちと情けないこの気分、一体どこにぶつけたらいいのだろうか。