ロバート・レッドフォード(1936ー2025)。ああ、とうとう亡くなってしまったのね。
高校生のとき、下校前の掃除をサボって、クラスメート何人かと駅前の映画館に駆け付けた。「明日に向かって撃て」。サンダンス・キッドのカッコよさったら、なかった。頭脳派のポール・ニューマン演じる役柄に対して、銃の腕前だけは優れ者の、まあ武闘派といってもいいサンダンス。私、ひとめ惚れ。
自宅に戻ってからも、母の記憶によれば、ずっと部屋の壁に向かって、「サンダンス、サンダンス……」とつぶやきながら、虚ろな目のまま座り込んでいたそうだ。
それ以来、レッドフォードが出る映画は、ことごとく見るようにした。でも、「明日に向かって撃て」を超える作品には出会えなかったのである。
1980年代には、監督業にも勤しみ、サンダンス映画財団を作って、若手映画人の育成に尽力し、インディペンド映画とその制作人を世に送り出すためにサンダンス映画祭を主催した。
最期は就寝中に亡くなったという。これこそが眠るように亡くなるってことなのだろうか。
ああ、2025年、私の青春も終わった。ご冥福をお祈りします。
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