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2017/02/28

見るに堪えない国会中継

 参議院の予算委員会を見てると、質問者の背景、ちょうどカメラが写す範囲にタレント上がりの厚化粧の女性議員と、知性のかけらもない目つきの悪いビーチバレー出身の議員が見たくもないのに見える。はっきり言って目障りなのだ。この二人を国会に送った選挙区の選挙民にも呆れるが、およそ野党質問者の質問の内容を理解できないという顔をしている。

 この程度の国会なのだ、日本は。総理の奥さんが日本会議系の幼稚園の入園挨拶に出席することや、新設される小学校の名誉校長になること自体、異常なのに、小学校設立に際して、国有地を非常識な安値で取引するという前代未聞のスキャンダルが今、国民の前で繰り広げられているというのに、なぜ、この国のメディアは権力を叩くということをしないのか。

 おかしいではないか。現役の首相べったりの日本会議という団体もおかしいし、憲法改悪の署名を集める神社や、日本会議の息がかかった団体の存在は、安倍政権の偏狭、偏狂ぶりを実にわかりやすく見せてくれているというのに。特定の政治集団に属した首相というのも前代未聞だ。自民党総裁というより、そもそも安倍晋三という人は日本会議の代表、シンボルと言ってもいい。

 昨夏、安保法案(=戦争法案)反対の風が起こった時、「安倍政権を許さない」というプラカードが作られて、私なぞは留飲を下げたのだが、それも一時的なものだったのか。このフレーズを考えたのが沢地久枝さんで、墨文字を書いたのが俳句の金子兜太さんだった。ご高齢のお二人には頭が下がる。メディアの人間は彼らの爪の垢でも煎じて飲むがいい。

 久しぶりに国会中継を見て、また怒りがこみ上げて来るのだった。


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