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2014/04/21

近江兄弟社

 昔、メンソレータムと言って、ちょっとした傷なんかによく塗っていたものがあった。確か丸い蓋に白地で紺色の文字とナイチンゲールの肖像があって、何かというと使っていたような気がする。
 
 近江兄弟社はメンソレータムを始めた会社だ。ところが、最近発見したところ、ナイチンゲールの肖像が少年に変わっていて、名前もメンタームとなっている。これには何か事情があったとしか思えない。
 
  現在、ドラッグストアでメンソレータムで展開しているのは、ロート製薬である。ロートが近江兄弟社を買収したのか、あるいはもっと他の事情があるのか。
 
 私は近江兄弟社のリップクリームを愛用している。ほのかに色がついて、ピンクのチューリップのデザインも可愛らしい。このところ、口紅はつけずに、これだけで済ませている。

 ところが数あるドラッグストアに行っても、このリップクリームになかなか会えないのだ。消費税が上がる前に、一度、スマイルというドラッグストアでまとめて5本ほど購入したが、その後このリップクリームは姿を消した。

 市場を占拠しているのは、ロート製薬や、もっと知られているメーカーのものばかりである。近江兄弟社の営業力が弱いのか。「近江兄弟社の」と言って探してもらうか、注文してもらうしかない。

 下に近江兄弟社のURLを貼っておく。会社創業の背景や、現在も続けられている「何かいいことをしよう」という精神には頭が下がる。まずは創業者アメリカ人ヴォーリズ(1880-1964)とその妻、一柳満喜子(ひとつやなぎ・まきこ1884-1969)の社会福祉に対する試みと実践に注目してほしい。

          http://www.omibh.co.jp/
           

2014/04/17

STAP細胞の周辺事情

  理系のアカデミズムの前近代的な事情が暴露された感じだ。

  そもそも、剽窃(盗作、コピぺ)の噂がある早稲田大学理工学部の博士論文についても、博士号を出した早稲田側の話が見えてこないし、早稲田を踏み台にして、ハーバードに遊学を果たし帰国後、理研でユニットリーダーとしてSTAP細胞の研究を任された小保方さんのこの数年の足取りも、なんだか怪しい雰囲気に充ち満ちている。

  理系は徒弟制度の中で、共同研究論文の共同執筆に加わるのは本当に至難の業だそうで、30そこそこの女性がハーバード大のSTAP細胞研究の権威である教授に可愛がられ、帰国後それを利用した、つまり直接教授の手ほどきを受けた小保方さんという存在を利用した、理研側の事情も何だか情けない気がしてならない。

  昨日会見した小保方さんの直属の上司である理研の副所長の笹井某の言い方を聞いていると、STAP細胞が発見されたときとは打って変わってまるで「手のひらを返した」ような態度で、上司としての責任のみを強調しているようにみえた。小保方さんは、研究者の生命を絶たれるが、この笹井某という副所長は理研の権威にあぐらをかいて、この先もSTAP細胞という夢の細胞の開発研究を続けるらしいことは、マイクの向こう、顔色一つ変えないしたたかな記者会見を見ての私の感想だ。

  上司としての責任などなく、あくまで小保方さん一人の責任に転嫁している。彼女の実験ノートを逐一チェックをしなかったことだけを嘆いてみせるということに終始していた。

  理研というところは、戦前は原爆の開発にも当たっていたそうだ。いわば、国策実験理化学研究所ということなのだろう。未だに権威があるということなのか。笹井某は京都の山中さんのライバルでもあったそうだ。

 要するに今回の暴露事件での一番の被害者は小保方さんだ。マスコット人形のように利用されたということだ。利用された小保方さんにも隙があったのは確かだろう。男性優位の徒弟制理系アカデミズムで生き残るために彼女が失ったものは計り知れない。

 祖母からもらった割烹着を着て、ピアスをしてけなげに実験にいそしむというマスコット人形を売り出したのは、ほかでもない、笹井某の策略だったという話も最後に付け加えておこう。

2014/04/12

太陽油脂株式会社

 私は結婚以前も以後も、合成洗剤を使ったことがない。合成洗剤は、石けんではない。石油系の何ものかを合成して作り上げる、私からすると、非常に胡散臭い代物である。

 例を挙げると、花王の出しているものとか、P&Gのものとか、製品名で思いつくのは、アタックとか、消臭防止付きの洗剤とか、とにかく「石けんではない」ものどもである。「白いものをさらに白く」とか、「油汚れに強いアタック」とか、要するに合成洗剤は、地球を汚すもののうちの最大消費剤のうちの1つであると言っても過言ではない。
 
 私が多少高くても、粉石けんを使用しているのは、川をこれ以上汚したくないからである。石油製品は本来この世に存在しない化学製品だから、もうそれだけで、着実に自然を汚染する元凶である。

  元宝塚の天海なんとかが白い歯をむき出しにして、アタックのCMで叫んでいるが、「清く正しく美しく」が宝塚のキャッチフレーズなのであれば、アタックと契約なぞするべきではなかった。タレントの多くは深い考えもなしに、事務所の言うままにCM出演をするのだろうが、自分の芸で身を立てているのであれば、むやみにCM出演するのはいかがなものかと思う。ちなみにあの藤山寛美は「ご贔屓筋あっての自分だから」という理由で、すべてのCM出演を平等に断ってきたという話である。
 
 「白いものは」は、時が経てば、黄ばむし、漂白剤が人体に安全だと思っている人はいないだろう。「太陽油脂株式会社」のURLを見れば、一目同然であるが、とにかくこの会社は、自然を少しでも破壊してしまう合成洗剤に堂々とNOの声を挙げて、孤軍奮闘してきた会社である。

 まずはホームページを見て、この会社の奮闘ぶりをよく見てほしい。

         shop.paxnaturon.com

                  

2014/04/10

Gamilaお薦めの企業

  世知辛い世の中、消費税も8%に上がり、その消費税の行方が福祉の方にちっとも回っていかないという怒りと哀しみで私は本当にこの国にいるのが嫌になりました。
 それでも、少しぐらいは気分が明るくなるようにと思い、私が推薦する企業の紹介をしようと思います。その企業姿勢には頭が下がるほどです。

 今のところのラインナップは次の通りです。

近江兄弟社(リップクリームなど)

太陽油脂株式会社(ナチュロン石鹸など)

2014/04/04

今治タオルとヘム技術者

  日本には世界に誇れる高品質の製品=ブランドが多い。今治のタオルもそのひとつ。
その肌触り、色、デザインには海外からも注目されている。

  タオルの製造には、ヘム(タオルの縁かがりか)の技術者が必要だそうだ。今、その技術者が圧倒的に少なくなって、地元今治ではヘム技術者になるための養成技能講座が開かれているほどだという。

  養成技能講座が全国展開していったら、どんなにいいだろう。内職を求める家庭婦人、軽い認知症を患った高齢者にとって、利益を得られるほかに、手を使っての作業が何がしかの刺激になるような気がするのだ。「昔取った杵柄」ということだってある。

  地方自治体と今治の協力が全国展開していったら、世界に誇る今治タオルを支えることにもなる。やる気を出せば、日本のブランドが守られるのだ。いい話ではないか。