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2026/05/08

長谷川町子美術館・記念館

  長谷川町子(1920-1992)の「サザエさん」連載開始から今年でなんと80年になるという。私は「サンデー毎日」に連載されていた「いじわる婆さん」をよく読んでいた。

 TVのアニメ「サザエさん」はあまり見たことはない。アニメよりも、昔、江利チエミがサザエさん、川崎敬三がマスオさんを演じた、1960年代のテレビドラマを覚えている。江利チエミも、川崎敬三も、はまり役だったので、けっこう笑って見たことを覚えている。

 先日、世田谷の桜新町にある長谷川町子美術館に初めて行ってみた。町子は佐賀県出身の4人姉妹の三女。次女は幼い時に亡くなったが、姉、妹の三姉妹はとても仲がよかったらしく、町子が漫画家として売れるようになると、姉妹社という会社を作って、著作権の保護、著作物の記録・保護などもきちんと行っていたらしい。

 世間では、姉妹の折り合いがよくなくて、結婚を契機にほとんど音信不通の姉妹もいる場合もあると聞いていたので、町子が姉と妹といい関係を続けて、長谷川町子の世界を披露していった歴史に触れると、長谷川町子という不世出の漫画家を支えた姉妹の力に圧倒される。

 のらくろで有名な田川水泡に弟子入りして、自分の漫画を生み出した町子の才能は、姉妹との絶妙なバランスの中で長きに渡って、愛されてきたのだろう。

 また、サザエさん漫画には、戦後の一人の女性のファッション、家庭生活、昭和の家庭がよく描かれ、マスオさん現象と言われた、婿養子とサザエさん一家の関係も家父長制のまだ根強い時代だっただけに、新鮮で面白いと思う。

 生前、町子姉妹が収集した、絵画も多く、女性がモデルの絵や、花の絵画など、貴重なコレクションも味わえる。世田谷の住宅街、桜並木も美しい町で、町子の生きた昭和という時代を振り返るのも一興だ。


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