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2024/08/24

世界平和家庭連合党

  以前から不可解だった。およそリベラルでもないし、デモクラシーとは程遠い存在なのに、「自由民主党」本部のビルには、Liberal Democratic Partyと英語名を明記している。

  選択的夫婦別姓を認めない、LGBTQに対する理解がおおいに不足している、そして、前近代的な家庭の存在をなによりも重視するというのを見ていると、統一教会の目指していることを積極的に実践しようとしている政党であることがよくわかる。

 自民党総裁選のカラ騒ぎを見ていると、「裏金」事件に対する反省など皆無だし、旧統一教会との癒着についても「何が問題なの?」といった厚顔無恥ぶりに、いささかの期待もしていなかったにしても、驚き呆れることこの上ないのである。

 Liberal Democraticなんかと全く無関係な自由民主党に提案したい。旧統一教会の改名に倣って、「世界平和家庭連合党」という、実態曖昧にして胡散臭い名称こそ、今の自民党に最もふさわしいのではないだろうか。



2024/08/10

安っぽいライフワーク

  核の廃絶がライフワークだと言って、ヒロシマを利用し続ける岸田首相、G7の国々が長崎の平和式典をボイコットしたことに対して、せめて、ひと言あってもいいのではないだろうか。

 昨年の広島サミットって、一体なんだったんだろう。カナダのトルドー首相など、原爆資料館を二度訪れたという話も伝わって、核の恐怖を頭に刷り込んだにちがいないと思っていたのに。

 核の抑止力だけが独り歩きして、核保有国の優越感だけが印象に残る広島サミットだった。

 内閣支持率の低迷をあげるまでもなく、岸田首相の政治的迷走ぶりには、呆れてものが言えないが、「ヒロシマをライフワーク」にしていると公言するなら、もう少しマシな言動があってしかるべきなのに。

 広島を前面に出して、せめて、核保有国に対して、実態の曖昧な「橋渡し」なんかではない、毅然とした態度を期待するのは、岸田首相には無理かもしれない。無理なら、「ライフワーク」など、さっさと取り下げて、自分の非力ぶりを思い知るしかないよね。ま、自分の非力ぶりを自覚すること、それ自体、無理かもね。

2024/08/08

イスラエルという存在

  広島、長崎の平和式典の参加を巡って、妙なことが起きている。

 広島はイスラエルを招待し、パレスチナは招待しなかった。パレスチナは、日本が国家承認をしていないという理由で。虐殺をやめないイスラエル参加に対しては、多くの批判と参加反対を唱える署名が集まったにも関わらず。

 長崎はパレスチナの参加を認め、イスラエルの参加は認めなかった。これに対して、アメリカ、イギリスが大使の参加を見送ることを決めた。G7の国々も不参加を表明する国が出てきた。

 また、ハニヤ氏暗殺(イスラエルが暗殺を実行したとされるが、イスラエルは沈黙したまま)でメンツをつぶされたイランに対して、イスラエル報復を自制する欧米の圧力があるのに、なぜ、イスラエルに対して、暗殺に異を唱えるどころか、自制を促す国がないのか、不思議でならない。

 イスラエルに対して、自衛権という名のもとに虐殺を容認すること自体、不可解だ。G7、とりわけ、USAは、原爆投下の謝罪さえいまだにしていない上に、ユダヤ資本、ユダヤ票を取り込むことには余念がない。イギリス、フランスもイスラエルの自衛権を当然のように認め、イスラエルを擁護する。

 第一次世界大戦の折、イギリスとトルコとの対立の中で、イギリスの外務大臣バルフォアがユダヤ人を味方につけようと、パレスチナの地にユダヤ人の国家建設を認めると約束しておきながら、同じイギリスの高等弁務官マクマホンは、イギリスの味方をすれば、アラブの独立を約束するという、いわゆる「イギリスの二枚舌」、これが、パレスチナ問題が今に至るまで続いている発端である。

 パレスチナ、ユダヤ問題は、旧約聖書の時代にさかのぼる必要はなく、20世紀に起きた問題である。エルサレムが、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地であるならば、ここを含む地に特定の国家を作ること自体、避けるべきだったと思う。3つの宗教の聖地を「世界遺産」にでもして、国連の管轄下、世界共通の場所にしておけばよかったのに。

 欧米の無責任さ、特にイギリスの「二枚舌」と、ホロコーストに対する曖昧で誠実さの感じられない安っぽい「罪」の意識は、現在に至るまでイスラエルという存在の不確実性を象徴している。

  そして、イスラエルを全面的に擁護して、武器を供与し続け、虐殺を一緒にやっているようなUSAは、USAの中にイスラエルを組み込む、つまり、「ユダヤ州」あるいは「イスラエル州」でも作って、ユダヤ資本を思い通りにすればよかったのではないか。


 

2024/08/02

戦争を続けることで生き残りを図るネタニヤフ

  4万人近くのパレスチナ市民を虐殺し続けておいて、なんの痛みも感じないイスラエル。もちろん、イスラエル市民の中には、ネタニヤフのやり口に反対している人々もいるようだが、ネタニヤフは自分の政治生命をかけて、残虐の限りを尽くしている。

 イスラエルは自分たちに歯向かえば、即、「反ユダヤ主義」の烙印を押す。元来、「ユダヤ人」という人種は存在しない。ユダヤ教を信奉している人々を総称して「ユダヤ人」と言うと仮定したとしても、キリスト教信者を「キリスト人」、イスラム教徒を「イスラム人」、仏教信者を「仏教人」と呼ばないように、「ユダヤ人」という呼称は不自然な存在になる。

 ましてや、「反ユダヤ主義」=ホロコーストという、何とかの一つ覚えのように叫ぶのは、非常に単純、かつ一面的なものの見方だ。

 ヨーロッパはホロコーストのアレルギーがあるために、特にドイツなどは、必要以上に「反ユダヤ主義」と言われることを恐れる。ドイツのショルツ首相などは、ユダヤ教徒でもないのに、ユダヤ教徒のように例の黒い帽子を被って、イスラエルに忠誠を誓ったりするのだ。

 パレスチナの人々が虐殺されていることを非難することと、「反ユダヤ主義」はなんの関係もないはずだ。元々、パレスチナの人々が平和に暮らしている地域に、1948年以来、「イスラエル」という人工国家を作って、現在に至るまで徐々に領土を勝手に拡大してきたこと自体、国際法に違反する。人工国家を作ることを是認したイギリスの責任も大きかったと思う。

 USAのイスラエル支持については、またいずれ書きます。

2024/08/01

もう逃げられない小池百合子

  都知事選に小池百合子がまたもや出ると聞いたとき、驚いた。8年間になんの公約も果たせず、関東大震災の後、デマのせいで何千人もの朝鮮人が虐殺されたにもかかわらず、追悼文を送ってこなかったなど、無知蒙昧で、虚栄心だけは人一倍のこの人、いい加減に辞めてほしいと思っていたのに。

 電通に数十億ものお金を払って、都庁にプロジェクト・マッピングを仕掛けたり、三井不動産と組んで、愚かな再開発に突き進んだり……と、およそ都政になんの恵みももたらさなかった小池都政である。

 都合の悪い質問を無視したり、公務と称して選挙中の記者会見を断ったり……と、保身のみを考える、末期的症状のこの人、さっさと辞めてほしかった。

 体力、知力を考えると、政治家の限界はせいぜい70歳だ。三期にもわたって、どうしようもない都政を続けられるなんて、税金の無駄遣い以外の何ものでもない。

 大手広告代理店、大手不動産会社との癒着が、これから少しずつ追及されることになるだろう。小池さん、あなたはもう、逃げられませんよ。