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2024/07/31

USAばかり見ている上川外務大臣

  上川外務大臣、この人、本当に血の通った人間なのだろうか。想像力のかけらもない、思いやりのほとんどない、こんな人が、無表情のまま、官僚の書いた文言を読み上げるのを見ていると、腹が立つ。

 沖縄の米兵による性被害の報告を受けても、沖縄県に一言も知らせなかった上に、今、そのことを追及されても、なんの問題もなかったと無表情で答える。

 以前、この人が法務大臣をしていたときに、入管の不適切な対応のせいで亡くなってしまったウィシュマさんの妹たちに面会したことがある。その折、偽善的な涙を流して、ウィシュマさんの妹たちが思わず、引いてしまったというエピソードがある。彼女たちはすぐにその「嘘の涙」を見抜き、怒りを新たにしたと言う。

 外務大臣になっても、ただ官僚が準備した文言を忠実に述べるのみ。USAの言う通り、USAに忠実に動く外務大臣。この人、何のために政治家になったのだろうか。

2024/07/30

政治家と成育歴

  嘘をついていても、なんとも思わない。トランプ前大統領、安倍晋三元首相、ヴァンス副大統領候補の言動を見ていると、嘘に嘘を重ねても、罪の意識がないどころか、嘘をついているという認識すらないように見える。

 国会答弁で百回以上の嘘をついたと公文書にも残ってしまった安倍元首相だが、トランプ、ヴァンス、そして、政治家ではないが、ついでにイーロン・マスクという存在も思い起こすと、彼らに共通な成育歴の背景が透けてみえるような気がする。

 ひと言で言うなら、まっとうな愛情を受けずに育ったということ。両親またはそれに類する親族から愛情をたっぷり受けた子供時代を過ごしてこなかったという事実だ。

 トランプが父親からメンタルな虐待を受けて育ったというのは有名な話だ。父親に反発した兄の様子を見ながら、自分はそうならないように、ずる賢く立ち回り、嘘も平気でつける人間として成長していったのだ。

 不幸な子供時代を過ごしたことは本人の責任ではない。十分に同情に値する。しかも、この悲劇、自分の努力で変えていかれるものではない。

 生まれてから親の愛情を当然のように受けてきた一般大衆からすると、彼らゆがんだ人間性の持ち主は政治家やビジネスのトップに立ってはいけないのだ。

 成育歴を元に人を差別するつもりはない。しかし、常識と倫理に則った世間のものさしからすると、彼らにはリーダーの立場から撤退していただきたい、それだけは言いたい。


2024/07/26

ヒロシマを利用するな。

  被曝しても、約80年間生きながらえてきた青桐が、G7広島サミット記念館の白っぽい壁の反射のせいで弱っているというニュースを見た。

 岸田首相による昨年のG7広島サミット。核の抑止力を黙認したという指摘もあって、サミット自体が批判されている。批判されて当然だと思う。唯一の被爆国として、核を拒否する毅然とした態度など、微塵も感じられず、広島選出の岸田首相、広島市長のうすっぺらな「ヒロシマ利用」には腹が立つばかりだ。

 なんの成果もなかったサミットの記念館を作ったこと自体、不可解な上に、青桐の存在を見過ごした、岸田首相およびその周辺の官僚に対して、物事の本質を見極める力の欠如を感じざるを得ない。

 裏金事件になんの責任も果たさなかったくせに、サミットの成果を誇ることだけは忘れない岸田首相に対して、今更言うべき言葉もない。

 岸田という政治的展望のおよそ感じられない政治家を長年容認してきた広島選挙区の人々に対しても「民度が低い」という言葉以外に思いつくことがない。

 この猛暑の中、私は怒ってます!

2024/07/25

オリンピックなんか、やらなくてもいいのに。

  ヨーロッパの真ん中や中東で戦争が続いているのに、自称「平和の祭典」、オリンピックをわざわざやる意味があるのだろうか。

 毎日新聞7月19日朝刊、田原和宏記者の記事(記者の目)によれば、五輪開催を「イナゴの大群」ようだとパリ在住の翻訳家佐々木夏子さんの言葉を引用している。開催都市を食いつぶす様をイナゴに例えているわけだ。佐々木さんは、フランスの反五輪団体, Saccage 2024のメンバーだという。Saccageとは、「破壊」という意味だそうだ。

 性急な都市の再開発、開催を巡る利権、開催によって家を奪われた人々……。どれをとっても「人類の平和」を謳うオリンピックとは結びつかない、人災のようなものに思える。

 五輪が近づけば、メディアは五輪一色になる。ガザ虐殺をやめないイスラエルも、どの面さげて参加するのだろうか。地球沸騰化の中、地球規模で考えていかなければならないことが山積しているというのに、人類は愚かなまま、既得権優先の上に胡坐をかいている。


2024/07/20

京都アニメーションの事件の裏に隠されたもの

  5年経つそうだが、気になることがある。あれほどの犠牲者が出たあの会社の建物、消防法にきちんとのっといていたものだったのだろうかということ。当初、建物の防災システムに問題はなかったのだろうか、火の回りが恐ろしく速かった原因に、建物そのものの設計が関与していたのではないかという意見が出ていたように記憶している。社長自身も反省すべき点があったと言っていたような気もするのだが。

 労働環境に問題はなかったのか、アニメーションの世界に特有な「なんでもきれいごとにしてしまう」イメージ優先の傾向……。とても気になる。