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2025/12/23

Gamilaお勧めのラジオ番組 ①

 武田砂鉄のラジオ・マガジン




    文化放送 月~木 朝8時~11時30分

 

 MCの武田砂鉄:編集畑出身だけあって、「あわてず、騒がず」の姿勢を堅持。テンションが低いままに安定しているところが魅力。安心して聴ける。

 同じくMCの西村志野:控えめながら、明るくて朝に適した声質である。とにかくケラケラとよく笑うのだが、その笑い声さえ、好感が持てる。人柄がいいからかもね。スポーツ中継をしていたらしく、野球、ゴルフなど武田の知らない世界を担当している感じ。

 曜日ごとに変わるレギュラー・コメンテーターが際立って面白いというのも特筆すべきこと。

 8時~10時までの、前半レギュラーは、

  月曜日::マライ・メントライン(1983年生まれ。ドイツ出身、日本在住?年、エッセイスト、翻訳者)

 日本と同じ敗戦国であるドイツ出身の彼女を通して、ドイツをはじめEU諸国の情報がよくわかる。メディアのチェック・ポイントもマライならではの斬新さを感じる。動物に対する愛情も深いようだ。

  火曜日:中島岳志(1975年生まれ。大阪出身、政治学者)

     :木村草太(1980年生まれ。神奈川県出身、憲法学者)

 二人が隔週で担当する。

 政治学、憲法の話がじっくり聴ける。インド滞在が長かった中島の視点も興味深いし、将棋に造詣が深い木村草太の「次の一手」も面白い。

  水曜日:勅使河原麻衣(1982年生まれ。神奈川県出身、組織開発専門家)

    「てしがわら・まい」については、まだ知らないことばかりだが、かなり頭の切れる女性である。2人の子供の世話もしながら、乳がんの治療も体験し、組織開発専門家として、適切なアドバイスを提供しているようだ。やさしい話しぶりと、わかりやすい解説で、彼女の一言一言が難なく身体にしみわたっていくのである。

  木曜日:プチ鹿島(1970年、長野県出身。新聞読み比べ達人)

 彼はTBSのデイ・キャッチ時代から、ニュースの達人として活躍していて、そのキャリアは30年以上になる。朝日、毎日、読売、東京新聞に加えて、その他の全国紙、地方紙、タブロイド判にまで、読み比べの範囲は広がっている。最近は公明新聞が新たに加わったと、苦笑しながら語っていたのが印象的だった。

 10時からは、武田砂鉄の真骨頂、約30分にわたるインタヴューのコーナーが控えている。CMが一切入らず、じっくりその日のゲストの話を聴けるコーナーとなっている。名前も知らないゲストの場合でも、かなり充実した対談が聴ける。貴重なコーナーだ。

 10時30分からエンディングまでの後半レギュラーは、

 月曜日:せきしろ(1970年、北海道出身、作家・俳人)

 火曜日:林田洋平(ザ・マミィ)(1992年、長崎県出身、お笑い芸人)

 水曜日:ゆっきゅん(1995年、岡山県出身、ミュージシャンDIVA)

 木曜日:辛酸なめ子(1974年、東京都出身、漫画家・コラムニスト)

 文化放送のスタッフの技と、武田砂鉄のLow Tension MCの技、西村志野のケラケラ・ムードがなせる3時間30分のラジオ・マガジン、思った以上の好スタートを切ったが、聴取者としては、なるべく長い期間にわたって聴き続けたいと思う。今日、12/23(火)はスタートからちょうど50回めの放送である。


 


2025/12/20

破綻の始まり 

 

 制度上の疲労、破綻のみならず、最近はインフラの破綻が甚だしい。

 あの埼玉県八潮市の道路陥没事故。下水道管が長年にわたって経年劣化を起こしたまま、適切な処置がなされず、あの大事故につながった。折悪しくそこを通過しようとしていたであろうトラックの運転手さんが、そのまま生き埋めになった。救出されるまで3か月もかかった。3か月の間、生き埋めにされたまま亡くなった。かつて、これほど残酷な亡くなり方をした人がいただろうか。遺体発見後、運転手さん所属の運送会社が声明を発表したが、運転手の人となりもわかる心のこもった追悼の言葉だった。
 今も八潮市の事故現場一帯は、硫化水素の臭いがなかなか抜けないという。

 この30年、政治が何もしてこなかったという事実。国民の多くを傷つけ、その尊厳を脅かされ、命の危険に晒されているという事実。2009年、消えた年金問題で失脚した自民党政権だったが、民主党政権になったのも束の間、安倍、菅、岸田……と、何の反省もなく、何も実践されず、私たちの日々の生活は破綻をきたしているのである。

 政府は、「骨太の方針」などと声高に叫ぶだけで、中身の全く伴わない空虚な現実だけが日々過ぎていくのである。上下水道管、電柱、NTT基地局の邪魔臭い鉄塔、鉄道橋梁、高速道路のトンネル、鉄道の踏切……と、ちょっと思いついてみただけでもキリがないほど、「問題山積」状態が続いている。

 一体全体、我々の税金は、どこに、どのように使われているのだろうか。首都圏直下型地震が起こったら、かなりの人々が犠牲になり、復興に80数兆円は優にかかると、さっきTVで言っていた。

 80数兆円? どこかで聞いたことのある数字だと思ったら、トランプにそっくりそのままもっていかれる日本側の投資額だったんだね、80兆円。あ~あ、ため息しか出ない年末です。

2025/12/15

総理の成育歴 ③

  とにかく、21世紀も四半世紀過ぎたところで、天皇中心の大日本帝国の世界が突然出現するのだから、もうパニックに陥ります。これをアナクロニズムと言わずして何と言う……。

 家族一体感が基本の大日本帝国憲法の精神からすれば、高市早苗にとって、選択的夫婦別姓なんか、と~んでもない代物になるんだね。同じ苗字でないと、家族のように思えないとか、保育園の送り迎えの親と違う苗字の子供がいると現場が混乱するとか、まあ、屁理屈をこねくり回して反対する勢力が、いまだに厳として存在するという薄気味悪さに、私はただただ言葉を失うのである。

 日本は、女性の地位向上がほとんど進んでいないとのお墨付きをもらってから随分経つ。さまざまな観点から高市首相を分析・深堀りする記事を掲載しているのは新聞媒体であるが、それを除くと、TVメディアの大半は、「今年の流行語大賞」に象徴されるように、高市の奇異な言動を話題の中心にしている。

 このままいくと、日本は破綻してしまうのか……。政治のあまりの逆走ぶり(新興野党のうすっぺらさ、ポピュリズムに堕落した国民民主党などの動きも後々まで検証するべき)に、気を失いそうになる今日この頃である。

 高速道路の逆走は、命を落とす危険を孕んでいるが、政治の逆走も恐ろしい。経済破綻、年金制度の破綻、教育現場の破綻、介護現場の破綻等々、日本の隅々にまで破綻が始まっている。世界の真ん中で咲き誇っている余裕なんかないのよね。

 それにしても、高市首相、キャッチコピーの段階でさえ、ブレーンがいないとみえる。安倍さんが駆使してきた経産省のブレーンや、電通、博報堂の宣伝活動チームも、もはやいない。二階さんのような中国通も引退してしまった。

 思わず、「馬車馬のように働く」と言ってしまったのだね。考えなしに口からついて言ったことが中国のみならず、多大なる影響を与えてしまうという想像力、これさえもない。想像力の欠如した人が総理大臣務まるわけない。

 と、ここまで書いてきて、家人から「もう、いい加減にしといたら」と、ストップがかかった。

 中身の全くない、参政党の出現(そもそも政党としての成立条件を満たしているのか)も、維新幹事長の聞き捨てならない問題発言など、まともに相手にする必要もないし、そもそも相手になるような連中でもない。
 
 そんなところへ、先ほど、参政党の支持率、徐々に下がってきたというニュースが入りました。


 


成育歴から見る高市政権 ②

  彼女の家庭は、警察官の母親と、自動車関連会社営業の父親、そして存在感の薄い弟の4人だと推定される。

 母親は、警察官といっても、現場で働く警官、ましてや交通巡査でもなく、どうもデスク・ワークについていたという話が漏れ伝わった。奈良県警のデスク・ワークって何をするのか想像できないけど。

 デスク・ワークだから、バラの花。どういうことかというと、高市の母親は、職場のムード・メーカーたらんとデスクの上に赤いバラを飾っていたというエピソードがあるそうです。職場での人の調和、赤いバラを飾る女性としての視点を大切にするようにとの母親の躾が幼年期からあったとか(ここまでの話、私が取材して得たものではない。Google検索によるもので、真偽のほどはわからない。わからないのにこうして掲載するのだから、掲載している私にも責任あるよね。申し訳ありません。あらかじめ謝罪しておきます)。

 人との調和、思いやり……ここに、あれが登場する。あれとは、教育勅語である。

 教育勅語については、Google検索を見てほしい。原文は有名だが、高橋源一郎さんの訳がわかりやすくて、おすすめだ。高橋訳によれば、教育勅語の趣旨は、要するに、天皇のために臣民であるところの国民は有無を言わさず戦争に行ってくださいということなんだね。

 巷間言われている「兄弟仲良く、親を大切に云々……」の部分はあまり重要ではない。


 高市の両親は、何を根拠に長年にわたって勘違いしてきたのか。教育勅語が好きで好きでとうとう一家で暗誦するほど、生活の一部にしていたという話だ。もう、ここまで来ると、奈良の一家庭の単なる趣味の問題なんだから、ほっといてもいいか、と思うけど、この人、今、総理大臣なんだね。ほっとけない。危ない。総理のご乱心を止める人、自民党にも維新の会にもいないようだし、どうするの。今日はここまで。家人から「もういい加減にしたら? 高市に触れるのは時間がもったいないよ」とのアドバイスを受けた。続きは明日以降。
 
 


2025/12/13

成育歴から眺めた高市首相 その① 父親ではなくて、母親の方が警察官だったんだ~、高市さん。

  高市早苗、中国語の発音で、カオシー・ザオミャオ。猫みたいだね。NHKラジオの中国語放送でAIが何度も何度も言うものだから、とうとう覚えてしまった。

 世襲制でない上に、憲政史上初の女性首相であるというストーリーが、メディアを賑わしている。先日、45分という、驚くほど短く中途半端な党首討論で、野田が開口一番、高市が警察官の娘で、野田が自衛官の息子であると言っていた。二人とも、親が公務員だったんだね。

 警察官か。奈良県警だろうか。Google検索やAI検索をかけてみたところ、警察官だったのは、なんと母親の方で、父親は民間会社の営業部員(トヨタ系列か)、弟は高市の政務次官をしているということが判明した。

 1961年、奈良生まれ。神戸大学経営学部で経営数理(何、これ?)というものを学び、卒業後、アメリカ議会のなんとかFellowになって、2年間もUSAに滞在していたらしい。それにしては、英語が堪能という話、寡聞にして聞かない。

 いつも思うのだ。閣僚に語学の達人がいたためしがいないということ。英語、米語、ヨーロッパ言語だけが外国語というわけではない。中国語、韓国語が多少ともわかる人がいたってよさそうなのにね。ハーバードの大学院まで行ったという閣僚が若干名いるらしいが、アジア軽視であることは、この80年続いている。

 今回はここまで。なんだか疲れるのよね。次回は、高市さんが育った家庭が教育勅語一辺倒だったという話から書こうか……。


2025/12/06

向井清史さん(研究者、向井慧さん父)「ポピュリズムに対抗しうる<新しい市民協働>とは何か」

トランプ、大谷翔平、大の里に共通する、4つのポイント

  ドナルド・トランプ、大谷翔平、大の里に、共通したものを感じるのは、私だけだろうか。

 以下に4点、列挙する。

①身長190センチという巨体の持ち主。

②自分のことしか、頭にないこと。

③母親の影が希薄で、強大な父権の匂いがすること。

④話す内容と、その声に「知性」が感じられないこと。

以上。

①:立派な体躯からすると、食べるものには困らずに大人になったわけだね。

②:トランプに関しては、自分、そして一族の繁栄のみに関心があるので、必然的に「金銭」についての執着が常にあるわけですね。

 大谷翔平については、野球バカというか、成績の向上、アップデートだけしか、頭にない。

 大の里も相撲一筋。故郷を離れ、相撲の名門、新潟の高校にワザワザ、転校。ひたすら相撲の腕を磨いたみたいだけど、腕と言っても、大したワザなんかなくて、ワンパターンの、巨体で圧倒するという「唯一無二」の横綱に成り上がったというわけね。

③:トランプが父親の顔色を伺いながら、成長していったという話は有名。彼の兄は、父に抵抗して、不如意な人生で終わったらしく、幼い頃から、要領の悪い兄を見ていたらしい。父にひたすら気に入られようと、虚言癖がいつのまにか身に付いてしまい、嘘をついても、嘘をついたという自覚さえなく、今日まで来てしまったという。読む気がしないけど、兄の娘(トランプの姪)の告発本を読むと、そのあたりのことが詳しく書いてあるらしい。




 大谷翔平についての両親との関係性については、寡聞にして知らないし、そもそも関心が持てないので、知るつもりもない。ただ、エージェンシーに丸投げして、すごい数のCMに出まくっているところを見るにつけ、その無神経さに驚くばかり。かなり食傷気味の今日この頃だよね。下記のGoogle検索によると、トヨタ、三菱重工との関係が強く、母親は三菱重工のバトミントン選手だったとか。なんだかそっくりね。両親と、大谷翔平夫妻。

 大の里については、ステージ・パパの息子に対する没頭ぶりに、何をかいわんや。

④については、省略。ニュースなどを見る限り、知性とは縁遠い、自己中心的な話ぶりの上に、そもそも、3人とも、声になんの知性も感じられないのよね。

 いずれにしても、武器製造関連会社の世界と、アマチュア・スポーツ、MLB...という並びを見ると、コンビニのおにぎり食って、ペットボトルのお
茶飲んで、バンテリンで、腰の痛みを和らげて、ECCで英会話習って......と、実の世界とは真逆の世界が広がっているような気がするのは、ちょっと穿ち過ぎだろうか。