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2025/10/02

PFASの責任はどうした? イノベーションじゃないだろう、ダイキン工業!

  昨年の12月放映のNHKテレビ「調査報道シリーズ、PFAS汚染」(タイトルはうろ覚え)を先月ようやく見た。

 驚いた。全国隈なくフッ素加工物による汚染が進んでいる。

 沖縄、横田など米軍基地付近の、消火剤泡によるPFAS汚染はもとより、自衛隊基地付近の汚染は深刻だ。おまけに岡山県真備町の活性炭不法投棄地帯は、驚愕するほどのナノレベルのPFASが見つかった。真備町の住民の血液検査によって、かなりの割合の住民に異常数値が出てしまった。PFASを除去する活性炭を不用意に捨てたための土壌汚染のせいだという。

 さらに大阪摂津市のダイキン工業である。この会社ではフッ素樹脂のうち4つを特許登録して製品製造に使ってきたそうだ。フッ素樹脂は1万以上にも及ぶらしい。永遠に土に還らない、環境破壊の親玉だ。

 その摂津市で、PFAS水道汚染の数値にこれまた異常な結果が出た。ダイキン工業が長年にわたって廃棄物の垂れ流しを続けていたからである。ダイキン工業では社内で社員の血液検査が20年前頃から密かに行われていたという報道もある。工場の周辺には、あの止水壁(福島第一原発に意味なく作られた)が慌てて作られたようだが、あまりのお粗末な対応に企業側の不誠実を感じる。

 摂津市の住民が恐れおののくのは当たり前だ。先月、ようやく摂津市住民によるダイキン工業提訴のニュースを見た。ダイキン工業側は、何のコメントも出していない。長年の企業姿勢は厳しく問われるべきだ。今後、裁判の行方を見ていきたい。

 そして、9/30の新聞広告を見て、私は驚き呆れた。

 「産官学 垣根越え 技術革新を」「私たちは日本のイノベーションを推進します」の下、JT, DAIKIN、Japan Innovation Networkに経産省、文部省などが名を連ねている。

 おい、おい、技術革新ではなくて、まず環境保全でしょうが。ダイキン工業は汚染垂れ流しのPFAS問題に対して、まず摂津市の住民に誠実に対応してほしい。

 ついでに言うと、日本政府も日米地位協定を改正して、一日でも早く、米軍に物申してほしい。USAは自国では、日本の環境省の定めるPFAS ナノの値が2倍も厳しいのにね。そして環境省、PFASの取り締まり、厳しくやってほしい。もたもたしてると、第二の水俣病になるよ。 


 

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