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2025/12/23

Gamilaお勧めのラジオ番組 ①

 武田砂鉄のラジオ・マガジン




    文化放送 月~木 朝8時~11時30分

 

 MCの武田砂鉄:編集畑出身だけあって、「あわてず、騒がず」の姿勢を堅持。テンションが低いままに安定しているところが魅力。安心して聴ける。

 同じくMCの西村志野:控えめながら、明るくて朝に適した声質である。とにかくケラケラとよく笑うのだが、その笑い声さえ、好感が持てる。人柄がいいからかもね。スポーツ中継をしていたらしく、野球、ゴルフなど武田の知らない世界を担当している感じ。

 曜日ごとに変わるレギュラー・コメンテーターが際立って面白いというのも特筆すべきこと。

 8時~10時までの、前半レギュラーは、

  月曜日::マライ・メントライン(1983年生まれ。ドイツ出身、日本在住?年、エッセイスト、翻訳者)

 日本と同じ敗戦国であるドイツ出身の彼女を通して、ドイツをはじめEU諸国の情報がよくわかる。メディアのチェック・ポイントもマライならではの斬新さを感じる。動物に対する愛情も深いようだ。

  火曜日:中島岳志(1975年生まれ。大阪出身、政治学者)

     :木村草太(1980年生まれ。神奈川県出身、憲法学者)

 二人が隔週で担当する。

 政治学、憲法の話がじっくり聴ける。インド滞在が長かった中島の視点も興味深いし、将棋に造詣が深い木村草太の「次の一手」も面白い。

  水曜日:勅使河原麻衣(1982年生まれ。神奈川県出身、組織開発専門家)

    「てしがわら・まい」については、まだ知らないことばかりだが、かなり頭の切れる女性である。2人の子供の世話もしながら、乳がんの治療も体験し、組織開発専門家として、適切なアドバイスを提供しているようだ。やさしい話しぶりと、わかりやすい解説で、彼女の一言一言が難なく身体にしみわたっていくのである。

  木曜日:プチ鹿島(1970年、長野県出身。新聞読み比べ達人)

 彼はTBSのデイ・キャッチ時代から、ニュースの達人として活躍していて、そのキャリアは30年以上になる。朝日、毎日、読売、東京新聞に加えて、その他の全国紙、地方紙、タブロイド判にまで、読み比べの範囲は広がっている。最近は公明新聞が新たに加わったと、苦笑しながら語っていたのが印象的だった。

 10時からは、武田砂鉄の真骨頂、約30分にわたるインタヴューのコーナーが控えている。CMが一切入らず、じっくりその日のゲストの話を聴けるコーナーとなっている。名前も知らないゲストの場合でも、かなり充実した対談が聴ける。貴重なコーナーだ。

 10時30分からエンディングまでの後半レギュラーは、

 月曜日:せきしろ(1970年、北海道出身、作家・俳人)

 火曜日:林田洋平(ザ・マミィ)(1992年、長崎県出身、お笑い芸人)

 水曜日:ゆっきゅん(1995年、岡山県出身、ミュージシャンDIVA)

 木曜日:辛酸なめ子(1974年、東京都出身、漫画家・コラムニスト)

 文化放送のスタッフの技と、武田砂鉄のLow Tension MCの技、西村志野のケラケラ・ムードがなせる3時間30分のラジオ・マガジン、思った以上の好スタートを切ったが、聴取者としては、なるべく長い期間にわたって聴き続けたいと思う。今日、12/23(火)はスタートからちょうど50回めの放送である。


 


2025/12/20

破綻の始まり 

 

 制度上の疲労、破綻のみならず、最近はインフラの破綻が甚だしい。

 あの埼玉県八潮市の道路陥没事故。下水道管が長年にわたって経年劣化を起こしたまま、適切な処置がなされず、あの大事故につながった。折悪しくそこを通過しようとしていたであろうトラックの運転手さんが、そのまま生き埋めになった。救出されるまで3か月もかかった。3か月の間、生き埋めにされたまま亡くなった。かつて、これほど残酷な亡くなり方をした人がいただろうか。遺体発見後、運転手さん所属の運送会社が声明を発表したが、運転手の人となりもわかる心のこもった追悼の言葉だった。
 今も八潮市の事故現場一帯は、硫化水素の臭いがなかなか抜けないという。

 この30年、政治が何もしてこなかったという事実。国民の多くを傷つけ、その尊厳を脅かされ、命の危険に晒されているという事実。2009年、消えた年金問題で失脚した自民党政権だったが、民主党政権になったのも束の間、安倍、菅、岸田……と、何の反省もなく、何も実践されず、私たちの日々の生活は破綻をきたしているのである。

 政府は、「骨太の方針」などと声高に叫ぶだけで、中身の全く伴わない空虚な現実だけが日々過ぎていくのである。上下水道管、電柱、NTT基地局の邪魔臭い鉄塔、鉄道橋梁、高速道路のトンネル、鉄道の踏切……と、ちょっと思いついてみただけでもキリがないほど、「問題山積」状態が続いている。

 一体全体、我々の税金は、どこに、どのように使われているのだろうか。首都圏直下型地震が起こったら、かなりの人々が犠牲になり、復興に80数兆円は優にかかると、さっきTVで言っていた。

 80数兆円? どこかで聞いたことのある数字だと思ったら、トランプにそっくりそのままもっていかれる日本側の投資額だったんだね、80兆円。あ~あ、ため息しか出ない年末です。

2025/12/15

総理の成育歴 ③

  とにかく、21世紀も四半世紀過ぎたところで、天皇中心の大日本帝国の世界が突然出現するのだから、もうパニックに陥ります。これをアナクロニズムと言わずして何と言う……。

 家族一体感が基本の大日本帝国憲法の精神からすれば、高市早苗にとって、選択的夫婦別姓なんか、と~んでもない代物になるんだね。同じ苗字でないと、家族のように思えないとか、保育園の送り迎えの親と違う苗字の子供がいると現場が混乱するとか、まあ、屁理屈をこねくり回して反対する勢力が、いまだに厳として存在するという薄気味悪さに、私はただただ言葉を失うのである。

 日本は、女性の地位向上がほとんど進んでいないとのお墨付きをもらってから随分経つ。さまざまな観点から高市首相を分析・深堀りする記事を掲載しているのは新聞媒体であるが、それを除くと、TVメディアの大半は、「今年の流行語大賞」に象徴されるように、高市の奇異な言動を話題の中心にしている。

 このままいくと、日本は破綻してしまうのか……。政治のあまりの逆走ぶり(新興野党のうすっぺらさ、ポピュリズムに堕落した国民民主党などの動きも後々まで検証するべき)に、気を失いそうになる今日この頃である。

 高速道路の逆走は、命を落とす危険を孕んでいるが、政治の逆走も恐ろしい。経済破綻、年金制度の破綻、教育現場の破綻、介護現場の破綻等々、日本の隅々にまで破綻が始まっている。世界の真ん中で咲き誇っている余裕なんかないのよね。

 それにしても、高市首相、キャッチコピーの段階でさえ、ブレーンがいないとみえる。安倍さんが駆使してきた経産省のブレーンや、電通、博報堂の宣伝活動チームも、もはやいない。二階さんのような中国通も引退してしまった。

 思わず、「馬車馬のように働く」と言ってしまったのだね。考えなしに口からついて言ったことが中国のみならず、多大なる影響を与えてしまうという想像力、これさえもない。想像力の欠如した人が総理大臣務まるわけない。

 と、ここまで書いてきて、家人から「もう、いい加減にしといたら」と、ストップがかかった。

 中身の全くない、参政党の出現(そもそも政党としての成立条件を満たしているのか)も、維新幹事長の聞き捨てならない問題発言など、まともに相手にする必要もないし、そもそも相手になるような連中でもない。
 
 そんなところへ、先ほど、参政党の支持率、徐々に下がってきたというニュースが入りました。


 


成育歴から見る高市政権 ②

  彼女の家庭は、警察官の母親と、自動車関連会社営業の父親、そして存在感の薄い弟の4人だと推定される。

 母親は、警察官といっても、現場で働く警官、ましてや交通巡査でもなく、どうもデスク・ワークについていたという話が漏れ伝わった。奈良県警のデスク・ワークって何をするのか想像できないけど。

 デスク・ワークだから、バラの花。どういうことかというと、高市の母親は、職場のムード・メーカーたらんとデスクの上に赤いバラを飾っていたというエピソードがあるそうです。職場での人の調和、赤いバラを飾る女性としての視点を大切にするようにとの母親の躾が幼年期からあったとか(ここまでの話、私が取材して得たものではない。Google検索によるもので、真偽のほどはわからない。わからないのにこうして掲載するのだから、掲載している私にも責任あるよね。申し訳ありません。あらかじめ謝罪しておきます)。

 人との調和、思いやり……ここに、あれが登場する。あれとは、教育勅語である。

 教育勅語については、Google検索を見てほしい。原文は有名だが、高橋源一郎さんの訳がわかりやすくて、おすすめだ。高橋訳によれば、教育勅語の趣旨は、要するに、天皇のために臣民であるところの国民は有無を言わさず戦争に行ってくださいということなんだね。

 巷間言われている「兄弟仲良く、親を大切に云々……」の部分はあまり重要ではない。


 高市の両親は、何を根拠に長年にわたって勘違いしてきたのか。教育勅語が好きで好きでとうとう一家で暗誦するほど、生活の一部にしていたという話だ。もう、ここまで来ると、奈良の一家庭の単なる趣味の問題なんだから、ほっといてもいいか、と思うけど、この人、今、総理大臣なんだね。ほっとけない。危ない。総理のご乱心を止める人、自民党にも維新の会にもいないようだし、どうするの。今日はここまで。家人から「もういい加減にしたら? 高市に触れるのは時間がもったいないよ」とのアドバイスを受けた。続きは明日以降。
 
 


2025/12/13

成育歴から眺めた高市首相 その① 父親ではなくて、母親の方が警察官だったんだ~、高市さん。

  高市早苗、中国語の発音で、カオシー・ザオミャオ。猫みたいだね。NHKラジオの中国語放送でAIが何度も何度も言うものだから、とうとう覚えてしまった。

 世襲制でない上に、憲政史上初の女性首相であるというストーリーが、メディアを賑わしている。先日、45分という、驚くほど短く中途半端な党首討論で、野田が開口一番、高市が警察官の娘で、野田が自衛官の息子であると言っていた。二人とも、親が公務員だったんだね。

 警察官か。奈良県警だろうか。Google検索やAI検索をかけてみたところ、警察官だったのは、なんと母親の方で、父親は民間会社の営業部員(トヨタ系列か)、弟は高市の政務次官をしているということが判明した。

 1961年、奈良生まれ。神戸大学経営学部で経営数理(何、これ?)というものを学び、卒業後、アメリカ議会のなんとかFellowになって、2年間もUSAに滞在していたらしい。それにしては、英語が堪能という話、寡聞にして聞かない。

 いつも思うのだ。閣僚に語学の達人がいたためしがいないということ。英語、米語、ヨーロッパ言語だけが外国語というわけではない。中国語、韓国語が多少ともわかる人がいたってよさそうなのにね。ハーバードの大学院まで行ったという閣僚が若干名いるらしいが、アジア軽視であることは、この80年続いている。

 今回はここまで。なんだか疲れるのよね。次回は、高市さんが育った家庭が教育勅語一辺倒だったという話から書こうか……。


2025/12/06

向井清史さん(研究者、向井慧さん父)「ポピュリズムに対抗しうる<新しい市民協働>とは何か」

トランプ、大谷翔平、大の里に共通する、4つのポイント

  ドナルド・トランプ、大谷翔平、大の里に、共通したものを感じるのは、私だけだろうか。

 以下に4点、列挙する。

①身長190センチという巨体の持ち主。

②自分のことしか、頭にないこと。

③母親の影が希薄で、強大な父権の匂いがすること。

④話す内容と、その声に「知性」が感じられないこと。

以上。

①:立派な体躯からすると、食べるものには困らずに大人になったわけだね。

②:トランプに関しては、自分、そして一族の繁栄のみに関心があるので、必然的に「金銭」についての執着が常にあるわけですね。

 大谷翔平については、野球バカというか、成績の向上、アップデートだけしか、頭にない。

 大の里も相撲一筋。故郷を離れ、相撲の名門、新潟の高校にワザワザ、転校。ひたすら相撲の腕を磨いたみたいだけど、腕と言っても、大したワザなんかなくて、ワンパターンの、巨体で圧倒するという「唯一無二」の横綱に成り上がったというわけね。

③:トランプが父親の顔色を伺いながら、成長していったという話は有名。彼の兄は、父に抵抗して、不如意な人生で終わったらしく、幼い頃から、要領の悪い兄を見ていたらしい。父にひたすら気に入られようと、虚言癖がいつのまにか身に付いてしまい、嘘をついても、嘘をついたという自覚さえなく、今日まで来てしまったという。読む気がしないけど、兄の娘(トランプの姪)の告発本を読むと、そのあたりのことが詳しく書いてあるらしい。




 大谷翔平についての両親との関係性については、寡聞にして知らないし、そもそも関心が持てないので、知るつもりもない。ただ、エージェンシーに丸投げして、すごい数のCMに出まくっているところを見るにつけ、その無神経さに驚くばかり。かなり食傷気味の今日この頃だよね。下記のGoogle検索によると、トヨタ、三菱重工との関係が強く、母親は三菱重工のバトミントン選手だったとか。なんだかそっくりね。両親と、大谷翔平夫妻。

 大の里については、ステージ・パパの息子に対する没頭ぶりに、何をかいわんや。

④については、省略。ニュースなどを見る限り、知性とは縁遠い、自己中心的な話ぶりの上に、そもそも、3人とも、声になんの知性も感じられないのよね。

 いずれにしても、武器製造関連会社の世界と、アマチュア・スポーツ、MLB...という並びを見ると、コンビニのおにぎり食って、ペットボトルのお
茶飲んで、バンテリンで、腰の痛みを和らげて、ECCで英会話習って......と、実の世界とは真逆の世界が広がっているような気がするのは、ちょっと穿ち過ぎだろうか。





2025/11/20

浅はか、お粗末、高市政権




  政治家たるや、まず、日本国憲法を読んでほしいところだが、読んでも、たぶん理解できないんだろうなあ。何しろ、官房長官もろとも、彼らの頭の中には教育勅語がでーんと控えているのだろうからね。

 無知蒙昧のまま、自民党というお湯の中でヌクヌクとしていたに違いない。あの松下政経塾って一体何を教えていたんだろう。あそこ、碌な政治家を輩出していないよね。

 先日、新聞の折り込み広告を見て驚いた。パナソニックのリコール製品、つまり、30年くらい前に販売したホットカーペットや石油ファンヒーターがあれば、急遽、回収します、品番によっては5万円で引き取るというお知らせだった。

 松下電機からパナソニックになって、だいぶ経つが、当時、危険極まりないものを販売する傍ら、碌でもない政治家養成の塾を開いてしまった松下幸之助、晩節を汚したものだね。でも、この人、中国では尊敬されていて、記念館まであるそうだ。あの鄧小平も一目おいた財界人だったとか。

 技術者の教育を徹底していれば、唯一の強み「技術」の日本がこの30年の間にこれほど落ち目の三度笠になることもなかっただろうに......。

 話は横にそれたが、高市さん、もっと勉強してよね。外交のこと、防衛のこと、奈良の鹿のこと。今のままなら、知ったかぶりのいい加減なほら吹き(トランプによく似てる)と言われてもしかたない。

 ついでに言うと、片山財務大臣、物価高に加えて、これだけの円安の中、庶民は苦労しているというのに、「注視する」とか何とか言うのみ。分厚いツケ睫毛の間から注視したところで、なんにも見えないのではないでしょうか?

2025/11/07

武田砂鉄著「なんかいやな感じ」




   武田砂鉄の「なんかいやな感じ」(講談社、2023年)を読んだ。1982年生まれの著者が過ごした時代背景がよくわかった。彼の幼少期、思春期、就職、ライターとしての独立(2014年)はそのまま「平成」という時代に重なるのだが、同時に思いのほか深刻な「人権侵害」の時代だったということに気づく。

 2つの大震災(阪神淡路、東日本)、オウム真理教による地下鉄サリン事件、消費税の導入、自己責任論の蔓延、民主主義を破壊し続けた自民党政権……、とこれでもか、これでもかと思うほど、不安と恐怖に満ち満ちた時代だったのだ。そして、現在もこの傾向は続いている。

 原子力政策1つをとっても、東京電力と自民党政府の「福島第一原発事故は、なかったことにしよう」とする姿勢について、武田はコラムニストの故小田嶋隆氏の次のツイートを引用している。

「事故が起こっていない原発は安全だから動かす。動いている原発は安全だから動いてる。だから動かし続ける。事故が起こった原発は、事故以前には安全に動いていたということは安全だったはずだから事故が起こるのはおかしいのだから実質的には安全。ということは事故が起こった原発も安全」

 もう、笑うっちゃうしかないよね。でも、こんな情けない時代を生み出したのは、我々なんだよね。メディアは、この時代が生んだ事象を「就職氷河期」「失われた30年」などと総称して、安易に語りたがるけど、十把ひとからげに言うことで、細部の大切なことをごっそり見逃してしまうことになりかねない。

 SNS、テレビなどのいうことを鵜吞みにして、自分を見失ってしまうことのないよう、日々、努力していくしか、ないよね。

2025/10/06

ますます、にやつく麻生太郎

  高市早苗自民党総裁。麻生太郎プロデュース傀儡組織誕生だ。ついでに触れると、幹事長が鈴木俊一になるらしいが、鈴木の姉が麻生太郎の妻である。だから鈴木は麻生の義理の弟。

 さらについでに触れると、先日世間を驚かせた新宮家創設の三笠宮信子氏、この人、麻生の妹だ。しつこく書いておくが年間生活費、3050万円を手に入れるという話。

 麻生さん、自らの派閥を解消するどころか、自分の縁戚を散々利用して、政財界で隠然とした影響力を発揮しっぱなしである。自民党、変われる訳ないよね、これじゃあ。

2025/10/02

PFASの責任はどうした? イノベーションじゃないだろう、ダイキン工業!


  昨年の12月放映のNHKテレビ「調査報道シリーズ、PFAS汚染」(タイトルはうろ覚え)を先月ようやく見た。

 驚いた。全国隈なくフッ素加工物による汚染が進んでいる。

 沖縄、横田など米軍基地付近の、消火剤泡によるPFAS汚染はもとより、自衛隊基地付近の汚染は深刻だ。おまけに岡山県真備町の活性炭不法投棄地帯は、驚愕するほどのナノレベルのPFASが見つかった。真備町の住民の血液検査によって、かなりの割合の住民に異常数値が出てしまった。PFASを除去する活性炭を不用意に捨てたための土壌汚染のせいだという。

 さらに大阪摂津市のダイキン工業である。この会社ではフッ素樹脂のうち4つを特許登録して製品製造に使ってきたそうだ。フッ素樹脂は1万以上にも及ぶらしい。永遠に土に還らない、環境破壊の親玉だ。

 その摂津市で、PFAS水道汚染の数値にこれまた異常な結果が出た。ダイキン工業が長年にわたって廃棄物の垂れ流しを続けていたからである。ダイキン工業では社内で社員の血液検査が20年前頃から密かに行われていたという報道もある。工場の周辺には、あの止水壁(福島第一原発に意味なく作られた)が慌てて作られたようだが、あまりのお粗末な対応に企業側の不誠実を感じる。

 摂津市の住民が恐れおののくのは当たり前だ。先月、ようやく摂津市住民によるダイキン工業提訴のニュースを見た。ダイキン工業側は、何のコメントも出していない。長年の企業姿勢は厳しく問われるべきだ。今後、裁判の行方を見ていきたい。

 そして、9/30の新聞広告を見て、私は驚き呆れた。

 「産官学 垣根越え 技術革新を」「私たちは日本のイノベーションを推進します」の下、JT, DAIKIN、Japan Innovation Networkに経産省、文部省などが名を連ねている。

 おい、おい、技術革新ではなくて、まず環境保全でしょうが。ダイキン工業は汚染垂れ流しのPFAS問題に対して、まず摂津市の住民に誠実に対応してほしい。

 ついでに言うと、日本政府も日米地位協定を改正して、一日でも早く、米軍に物申してほしい。USAは自国では、日本の環境省の定めるPFAS ナノの値が2倍も厳しいのにね。そして環境省、PFASの取り締まり、厳しくやってほしい。もたもたしてると、第二の水俣病になるよ。 


 

2025/10/01

三笠宮、宮家を新創設だって??


  アッと驚く大盤振る舞い。

 昨年亡くなった三笠宮百合子さんの葬儀に3億円、というニュースに驚き呆れたのも束の間、今度は、その嫁に当たる信子氏が三笠宮家から出て、新しく宮家を創設するという。納税者としてはとても無視できない。三笠宮家は娘が継ぐらしいが、信子氏には年間生活費が3050万円(以前は1525万円)、娘には1067万5000円(以前は640万5000円)が支払われるという。

 宮家は娘が継いで、自分は余生をつましく暮らす、せいぜいボランティアでもして……というのなら、まだわかる。今までの倍近くの税金を使って、一体、どのように社会還元するというのだろう。こういう決定に対して、会計検査院は一切関与しないのだろうか。

 そもそもどういう権限から「決定」がなされたのか。「象徴」天皇制を巡って、天皇家、皇族における予算について、納税者は何も口を差しはさめないのだろうか。

 この物価高騰の折、収入はちっとも増えないのに、皇族の世界では、生活費が一気に倍になる理不尽な日本の現実。

 私の怒りは頂点に達している。

 

2025/09/13

タスマニア,なんだかなあ……。


  ガザでの虐殺は止まないし、ロシアのウクライナ攻撃はひどくなるし、自民党のお粗末さには辟易するしで、最近、動物ものにしか目がいかない。そんな中で、NHKテレビの「ダーウィンが来た」や、NHK Eテレの「ざんねんないきもの事典」を楽しみに見ている。

 先日、「ダーウィンが来た」で、オーストラリアの南東の島、タスマニアの絶滅危惧種とされているタスマニア・タイガーのことをやっていた。縞々の狼のようなこの動物、家畜を次々に襲ったらしく、ほとんど根絶やしにされたらしい。1930年に最後の1匹が死んで以降、絶滅したと考えられていたそうだが、最近、「生き残っているかもしれない」と、研究者や、動物保護活動家が、ドローンや、赤外線カメラを駆使してタスマニア・タイガーを追跡調査しているらしい。

 タスマニアと言えば、タスマニア原住民という先住狩猟民のことが思い浮かぶ。1825年、移民して来たイギリス人による絶滅計画の下、1876年には数千人ものタスマニア原住民が全滅したそうだ。

 番組中、嬉々として生き残りのタイガーについて語る白人の男性を見て、彼も、タスマニア原住民の絶滅に関与した人々の子孫かもしれないなあと思った。

 オーストラリアの歴史教育では、19世紀のこの虐殺の歴史がきちんと共有されているのだろうか。21世紀になって、絶滅危惧種の動物を惜しむ一方で、全滅させられた先住民について、どう思っているのだろうかという素朴な感想を持った。

 イスラエル人がパレスチナの人々を同じ人間と思っていないように、かつて日本人も朝鮮人を同じ人間と思わずに虐殺してきた歴史がある。

 動物の世界では、虐殺はない。一つの種が別の種を全滅させるということはない。人間だけが例外だ。なんだかなあ。人間嫌いに陥りそうな今日この頃ですなあ。

 

2025/08/10

2025年8月6日 広島平和記念式典での広島県知事、湯崎英彦氏のあいさつ文

  広島平和記念式典でのあいさつで一番まともな挨拶だと思ったのに、毎日新聞に掲載されなかったので、ここにコピーを載せました。

【全文】知事あいさつ「核兵器廃絶という光に向けて這い進む」

  草木も生えぬと言われた75年からはや5年、被爆から3代目の

駅の開業など広島の街は大きく変わり、世界から観光客が押し

寄せ、平和と繁栄を謳歌しています。しかし同時に、法と外交

を基軸とする国際秩序は様変わりし、剥き出しの暴力が支配する

世界へと変わりつつあり、私達は今、この繁栄が如何に脆弱なも

のであるかを痛感しています。


  このような世の中だからこそ、核抑止が益々重要だと声高に叫

ぶ人達がいます。しかし本当にそうなのでしょうか。確かに、

戦争をできるだけ防ぐために抑止の概念は必要かもしれません。

一方で、歴史が証明するように、ペロポネソス戦争以来古代ギリ

シャの昔から、力の均衡による抑止は繰り返し破られてきました。

なぜなら、抑止とは、あくまで頭の中で構成された概念又は心理、

つまりフィクションであり、万有引力の法則のような普遍の物理

的真理ではないからです。


  自信過剰な指導者の出現、突出したエゴ、高揚した民衆の圧力。

あるいは誤解や錯誤により抑止は破られてきました。我が国も、

力の均衡では圧倒的に不利と知りながらも、自ら太平洋戦争の端

緒を切ったように、人間は必ずしも抑止論、特に核抑止論が前提

とする合理的判断が常に働くとは限らないことを、身を以て示し

ています。


  実際、核抑止も80年間無事に守られたわけではなく、核兵器使

用手続の意図的な逸脱や核ミサイル発射拒否などにより、破綻寸

前だった事例も歴史に記録されています。


  国破れて山河あり。

  かつては抑止が破られ国が荒廃しても、再建の礎は残っていま

した。

  国守りて山河なし。

  もし核による抑止が、歴史が証明するようにいつか破られて核戦争

になれば、人類も地球も再生不能な惨禍に見舞われます。概念として

の国家は守るが、国土も国民も復興不能な結末が有りうる安全保障に、

どんな意味あるのでしょう。


  抑止力とは、武力の均衡のみを指すものではなく、ソフトパワーや

外交を含む広い概念であるはずです。そして、仮に破れても人類が存

続可能になるよう、抑止力から核という要素を取り除かなければなり

ません。核抑止の維持に年間14兆円超が投入されていると言われて

いますが、その十分の一でも、核のない新たな安全保障のあり方を

構築するために頭脳と資源を集中することこそが、今我々が力を入れ

るべきことです。


  核兵器廃絶は決して遠くに見上げる北極星ではありません。被爆で

崩壊した瓦礫に挟まれ身動きの取れなくなった被爆者が、暗闇の中、

一筋の光に向かって一歩ずつ這い進み、最後は抜け出して生を掴ん

だように、実現しなければ死も意味し得る、現実的・具体的目標です。


  “諦めるな。押し続けろ。進み続けろ。光が見えるだろう。

そこに向かって這っていけ。”(THE NOBEL FOUNDATION

STOCKHOLM, 2017 広島県による翻訳※)


  這い出せず、あるいは苦痛の中で命を奪われた数多くの原爆犠牲者

の無念を晴らすためにも、我々も決して諦めず、粘り強く、核兵器

廃絶という光に向けて這い進み、人類の、地球の生と安全を勝ち取ろ

うではありませんか。


  広島県として、核兵器廃絶への歩みを決して止めることのないことを

誓い申し上げて、平和へのメッセージといたします。


令和7年8月6日
広島県知事湯崎英彦


2025/06/20

戦勝国の傲慢

  第二次世界大戦の戦勝国、イギリス、フランス、アメリカ。これらの国はこの大戦に対して、何も反省しなかった。戦争は負けた国だけが謝罪、反省するべきだと考えているのだろうか。戦争に勝とうが負けようが、戦争を始めたこと自体に問題があるのにね。

 大戦が始まる前に、パレスチナとイスラエルの両方に建国を約束するという愚挙に出たイギリス。1948年のイスラエル建国以来、現在に至るまで殺戮が執拗に繰り返されているヨルダン川西岸、ガザ地区。パレスチナはいまだに国として認められていない。

 イスラエルはホロコーストをすぐに持ち出して被害者意識を全面に出すが、ホロコーストを実行したのは、ドイツだし、長年にわたりユダヤ人差別を黙認してきたのはヨーロッパ諸国だ。紀元前から平和に暮らしてきたパレスチナの人々が一体何をしたというのだろう。

 パレスチナとイスラエルの両方にいい顔したイギリスは、事の重大さに身震いしたことはないのだろうか。イギリスのせいでイスラエルが認可され、それ以来殺戮が繰り返さているというのに。

 そしてフランス。イスラエルの核開発を援助したと言われている。

 そしてアメリカ。イスラエルに武器を供与し続け、自国は何の被害も受けずにユダヤ資本とユダヤ票欲しさにイスラエルの後ろ盾になって久しい。イスラエルは、まるでUSAの第一番目の州みたいなものだ。 

 現在、中東で続いている虐殺は第二次世界大戦での戦勝国の傲慢が引き起こしたようなものだ。イスラエルの自衛権ばかり認めて、イランには容赦がない。

 そして日本。イスラエルのイラン攻撃に「遺憾」を表明したものの、G7の中でその存在感はほとんどない。

 21世紀も4分の1が過ぎているというのに、ウクライナ侵攻、ガザ虐殺に加えて、イスラエルのイラン攻撃が続く。愚かな欧米、非力な日本。戦争する暇があったら、地球温暖化に対処してなけなしの知恵を出し合う方が先なのに。

 

2025/04/14

不可解なNHK国会中継


  NHKの国会予算委員会のTV中継でいつも思うのは、野党の質問の途中で中継が終わることだ。このところ、れいわ新選組や、共産党の質疑が途中で切れたり、ほとんど見られなかったりすることが多い。

 なぜ、スポーツ中継時のように「サブチャンネル」に移行しないのだろうか。国民から受信料を徴収して成り立っているNHKなのだから、国会中継をきちんと放送することは当然の義務である。インターネット中継を見れば、事は解決するかもしれないが、中継をしておいて、途中でやめてしまうというのは、無責任極まりないと思う。

 私は仕方なく、NHKに問い合わせた。「なぜ、サブチャンネルで続きを見せてくれないのか」と。1か月近く経つのに、いまだに何の返事もない。

 別件で問い合わせをしたときは、送信後、数時間で丁寧な返信をくれたこともあったので、なしのつぶての扱いに、正直言って怒っている。

 MLBや、サッカーなどのスポーツ中継よりも、国会中継は私にとって大切だ。サブチャンネルの切り替えが技術的に困難なものとも思えない。いまだに返事ができない理由がどこにあるのか、早く知りたいものだ。

2025/04/08

被爆者の声〝奪われた命〟(3)/馬野和道さん


 2007年撮影。馬野和道先生。偶然、見つけた動画。
 馬野先生は、私が広島市立吉島小学校1、2年生のときの担任の先生だった。父の転勤で転校したため、馬野先生とも広島とも別れてしまった。たった2年間だったが、いつまでも忘れられない先生だったので、90年代に何度かお会いする機会を持った。先生は、1929年生まれなので、現在どうしていらっしゃるかと思っていたら、この動画で、78歳の折の先生にお会いすることができた。
 小学校時代も、大人になってからお会いしたときも、一度も原爆の話はされなかった。こうして、初めて先生の原爆の話を聞いたのだから、今後、私なりに何か出来ることがあるのではないかという思いが強くなった。

2025/04/07

腹の立つ日本語

  「心に刺さる」

 「心に残る」ということを言いたいのだろうが、「刺さる」というのは、本来、「とがった物の先が何かの表面を突き破って、中に入ること。例 とげが刺さる」(三省堂「新明解国語辞典」)ということだ。とげが刺さったら「痛い」、刺さったら困るという気分などどこかに消えてしまい、「感動」したり、「印象に残る」とか、「心に残る」というつもりで使う人が増えてきた。誹謗中傷や、特定の人の言葉が「刺さって」、心が傷ついた、というのなら、まだ理解できるが、「心に刺さって」感動し、今後の行動にまで影響してくる、となると、やはり首をかしげたくなる表現だ。

 「真摯に」

 政治家や、不祥事を起こした当人、会社の人間が謝罪の折に頻繁に使うが、いまだかつて「真摯」であったためしはない。安倍政権の頃から乱用されてきた記憶がある。「真摯に逃げ切る」という意味合いまであるのだろうか。

 「多大なご心配とご迷惑をおかけした」

 これも謝罪の折に枕詞のように使われるが、迷惑かけられたけど、心配なんかしてないよ、といつも思うのは私だけだろうか。

 「遺憾に思う」

 本来は強い非難の表明のはずなのだが、そういう雰囲気は微塵も感じられない。「上から目線」の無意味な言葉にしか思えない。

2025/04/05

今日で2月も終わり(2021年2月28日の日記)

  毎日新聞の夕刊、俳人、石寒太さんの「こころの歳時記」というコラムがある。毎回、1つの俳句を簡単に鑑賞するものだ。先日、取り上げていたのは、中村草田男の次の句。

   ひた急ぐ犬にあひけり木の芽道

 春の兆しの中、急ぎ足でやってくる犬と出会ったというだけの句だが、犬の様子が眼前に生き生きと思い浮かぶ。この犬から、私は昔飼っていた犬を思い出した。

アパマンカレー?(2021年10月21日の日記)


  久しぶりに郵便局に行ったら、窓口にレトルトのアパマンカレーが並んでいた。

 なに?、これ!

 アパマンといえば、帽子をかぶった女社長が右翼が喜びそうなことを主張しているホテル業界のことだ。郵便局はいつからアパマンと仲良くしてるのだろう、びっくり。

 民営化したのね。だからなのか、窓口の仕事の遅いことといったら、これまた驚くほどだったのだ。

2025/04/04

青木理さんと語る〜フジ第三者委員会の報告書


 マスメディアとタブーについて、わかりやすく説明してくれた。
 タブーとは、「その事に言及するとよくないということが、その社会や席で暗黙のうちに認められている事柄」(三省堂「新明解国語辞典」より)。
 長年にわたって、マスメディアがタブー視してきた大手芸能事務所の話だけに終わらず、天皇制のことにも触れていた。

2025/03/17

除染土という欺瞞


  福島第一原発のメルトダウンによる水素爆発で放射能汚染された福島の土壌。「除染」というが、汚染された地表を上から何センチだったか、単に「剥がした」に過ぎない土壌を「除染土」と政府は言っている。放射能に汚染された土壌は、黒いフレコンバックに詰められ、福島に積み上げられている。黒いフレコンバックの土壌は、「汚染土」でしょ。「除染」などされていないのだから。

 「除染」という言葉を使うことで、「放射能汚染」を「なかったことにしたい」という政府、および東京電力の思惑は、これ、もう詐欺行為と言ってもいいのではないだろうか。

 太平洋に捨てている「処理水」。これだって、「処理」は部分的に過ぎなく、トリチウム以外でも多くの核物質がなんの処理もされないまま、海に流されている。「汚染水」でしょ。

 東京オリンピックの誘致のために「アンダー・コントロール」などと愚かな発言をした愚か極まりない総理大臣がいたが、この発言になんの責任も果たすことなく、亡くなってしまった。

 2045年になったら、福島の中間処理施設に積みあがっているフレコンバックを福島県外に運び出すという、政府の約束に、一体どういう意味があるのだろうか。他都道府県から拒否されて、(浪江町--->)双葉の町長は、もう自分たちの土地で使うしかないという考えを明言した。

 東京電力は、自社所有地にまずは全部引き取るべきではないか。国策として「安心・安全」を謳ってきた政府は、その場凌ぎの対策はやめて、原子力による放射能汚染に対処すべきではないか。

 対処の方策がないのは、もはや誰が見ても明らかだけどね。

2025/03/10

世も末、自民党!


  自民党は何も反省などしていない。参議院選挙の自民党比例代表候補のひとりに、なんと、あのヘイトスピーカー杉田水脈を公認した。萩生田2728に次いで高額の裏金をネコババしたにもかかわらず、なんのおとがめもなし。在日コリアン、アイヌに対する差別発言も野放しのままだ。

 安倍政権時代、安倍の子飼いとして中国地方の比例代表で衆議院議員になった杉田だったが、政治的信念などあるはずもなく、ただの嫌がらせレイシストに過ぎない人物だ。

 石破さん、党内野党時代には、安倍政権を批判的に見ていたはずなのに、首相になったとたん、過去の発言を封印して、いなおっている。地元鳥取と何らかの関係があるのだろうか。

 昨日の自民党大会で、国民の信頼を取り戻すと叫んでいたようだが、杉田公認、これ一つとっても、お粗末極まりない自民党総裁に成り下がった。

 比例代表に「自民党」と書けば(書く人いるんだろうな)、間違いなくヘイトスピーカーが参議院議員となる。ああ、恐ろしい、ああ、情けない、自民党! 世も末だ。

2025/02/08

スマホに支配される日常

  散歩していて驚くのは、すれ違う人々のほとんどが歩きスマホの状態にあるということである。電車の中でスマホに没頭する人々というのは、もはや日常よく目にする光景だが、ふだん歩くときでさえスマホに依存したまま、というのはかなり深刻な情景だ。

 彼らはアルゴリズムに支配されているようなものだ。オンラインショッピングでも、気に入った動画でも、自分好みの情報だけが次々に入ってくる。DEI、すなわち、多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包摂性(Inclusion)とはおよそ相いれない、非常に狭い世界の出現だ。自分好みの居心地のいい世界は、世界の現状況、多様な他人の意見を排除する危険性も孕んでいる。

 自分および自分を含む狭い世界を否定されると、人は寛容さを失いがちだ。誹謗中傷の根っ子にはエゴイズムがある。自分たちのことしか頭にないイスラエル、DEIを排除しつつあるトランプ政権が醜悪以外のなにものでもないことは、論を待たないだろう。

 スマホ歩きをする人々を見ていると、スマホに支配されていること自体にも気が付かないまま、独善的に生きている新人類の登場を実感する。暗たんたる気分になるのは私だけだろうか。