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2025/04/14

不可解なNHK国会中継

  NHKの国会予算委員会のTV中継でいつも思うのは、野党の質問の途中で中継が終わることだ。このところ、れいわ新選組や、共産党の質疑が途中で切れたり、ほとんど見られなかったりすることが多い。

 なぜ、スポーツ中継時のように「サブチャンネル」に移行しないのだろうか。国民から受信料を徴収して成り立っているNHKなのだから、国会中継をきちんと放送することは当然の義務である。インターネット中継を見れば、事は解決するかもしれないが、中継をしておいて、途中でやめてしまうというのは、無責任極まりないと思う。

 私は仕方なく、NHKに問い合わせた。「なぜ、サブチャンネルで続きを見せてくれないのか」と。1か月近く経つのに、いまだに何の返事もない。

 別件で問い合わせをしたときは、送信後、数時間で丁寧な返信をくれたこともあったので、なしのつぶての扱いに、正直言って怒っている。

 MLBや、サッカーなどのスポーツ中継よりも、国会中継は私にとって大切だ。サブチャンネルの切り替えが技術的に困難なものとも思えない。いまだに返事ができない理由がどこにあるのか、早く知りたいものだ。

2025/04/08

被爆者の声〝奪われた命〟(3)/馬野和道さん


 2007年撮影。馬野和道先生。偶然、見つけた動画。
 馬野先生は、私が広島市立吉島小学校1、2年生のときの担任の先生だった。父の転勤で転校したため、馬野先生とも広島とも別れてしまった。たった2年間だったが、いつまでも忘れられない先生だったので、90年代に何度かお会いする機会を持った。先生は、1929年生まれなので、現在どうしていらっしゃるかと思っていたら、この動画で、78歳の折の先生にお会いすることができた。
 小学校時代も、大人になってからお会いしたときも、一度も原爆の話はされなかった。こうして、初めて先生の原爆の話を聞いたのだから、今後、私なりに何か出来ることがあるのではないかという思いが強くなった。

2025/04/07

腹の立つ日本語

  「心に刺さる」

 「心に残る」ということを言いたいのだろうが、「刺さる」というのは、本来、「とがった物の先が何かの表面を突き破って、中に入ること。例 とげが刺さる」(三省堂「新明解国語辞典」)ということだ。とげが刺さったら「痛い」、刺さったら困るという気分などどこかに消えてしまい、「感動」したり、「印象に残る」とか、「心に残る」というつもりで使う人が増えてきた。誹謗中傷や、特定の人の言葉が「刺さって」、心が傷ついた、というのなら、まだ理解できるが、「心に刺さって」感動し、今後の行動にまで影響してくる、となると、やはり首をかしげたくなる表現だ。

 「真摯に」

 政治家や、不祥事を起こした当人、会社の人間が謝罪の折に頻繁に使うが、いまだかつて「真摯」であったためしはない。安倍政権の頃から乱用されてきた記憶がある。「真摯に逃げ切る」という意味合いまであるのだろうか。

 「多大なご心配とご迷惑をおかけした」

 これも謝罪の折に枕詞のように使われるが、迷惑かけられたけど、心配なんかしてないよ、といつも思うのは私だけだろうか。

 「遺憾に思う」

 本来は強い非難の表明のはずなのだが、そういう雰囲気は微塵も感じられない。「上から目線」の無意味な言葉にしか思えない。

2025/04/05

今日で2月も終わり(2021年2月28日の日記)

  毎日新聞の夕刊、俳人、石寒太さんの「こころの歳時記」というコラムがある。毎回、1つの俳句を簡単に鑑賞するものだ。先日、取り上げていたのは、中村草田男の次の句。

   ひた急ぐ犬にあひけり木の芽道

 春の兆しの中、急ぎ足でやってくる犬と出会ったというだけの句だが、犬の様子が眼前に生き生きと思い浮かぶ。この犬から、私は昔飼っていた犬を思い出した。

アパマンカレー?(2021年10月21日の日記)

  久しぶりに郵便局に行ったら、窓口にレトルトのアパマンカレーが並んでいた。

 なに?、これ!

 アパマンといえば、帽子をかぶった女社長が右翼が喜びそうなことを主張しているホテル業界のことだ。郵便局はいつからアパマンと仲良くしてるのだろう、びっくり。

 民営化したのね。だからなのか、窓口の仕事の遅いことといったら、これまた驚くほどだったのだ。

2025/04/04

青木理さんと語る〜フジ第三者委員会の報告書


 マスメディアとタブーについて、わかりやすく説明してくれた。
 タブーとは、「その事に言及するとよくないということが、その社会や席で暗黙のうちに認められている事柄」(三省堂「新明解国語辞典」より)。
 長年にわたって、マスメディアがタブー視してきた大手芸能事務所の話だけに終わらず、天皇制のことにも触れていた。

2025/03/17

除染土という欺瞞

  福島第一原発のメルトダウンによる水素爆発で放射能汚染された福島の土壌。「除染」というが、汚染された地表を上から何センチだったか、単に「剥がした」に過ぎない土壌を「除染土」と政府は言っている。放射能に汚染された土壌は、黒いフレコンバックに詰められ、福島に積み上げられている。黒いフレコンバックの土壌は、「汚染土」でしょ。「除染」などされていないのだから。

 「除染」という言葉を使うことで、「放射能汚染」を「なかったことにしたい」という政府、および東京電力の思惑は、これ、もう詐欺行為と言ってもいいのではないだろうか。

 太平洋に捨てている「処理水」。これだって、「処理」は部分的に過ぎなく、トリチウム以外でも多くの核物質がなんの処理もされないまま、海に流されている。「汚染水」でしょ。

 東京オリンピックの誘致のために「アンダー・コントロール」などと愚かな発言をした愚か極まりない総理大臣がいたが、この発言になんの責任も果たすことなく、亡くなってしまった。

 2045年になったら、福島の中間処理施設に積みあがっているフレコンバックを福島県外に運び出すという、政府の約束に、一体どういう意味があるのだろうか。他都道府県から拒否されて、(浪江町--->)双葉の町長は、もう自分たちの土地で使うしかないという考えを明言した。

 東京電力は、自社所有地にまずは全部引き取るべきではないか。国策として「安心・安全」を謳ってきた政府は、その場凌ぎの対策はやめて、原子力による放射能汚染に対処すべきではないか。

 対処の方策がないのは、もはや誰が見ても明らかだけどね。

2025/03/10

世も末、自民党!

  自民党は何も反省などしていない。参議院選挙の自民党比例代表候補のひとりに、なんと、あのヘイトスピーカー杉田水脈を公認した。萩生田2728に次いで高額の裏金をネコババしたにもかかわらず、なんのおとがめもなし。在日コリアン、アイヌに対する差別発言も野放しのままだ。

 安倍政権時代、安倍の子飼いとして中国地方の比例代表で衆議院議員になった杉田だったが、政治的信念などあるはずもなく、ただの嫌がらせレイシストに過ぎない人物だ。

 石破さん、党内野党時代には、安倍政権を批判的に見ていたはずなのに、首相になったとたん、過去の発言を封印して、いなおっている。地元鳥取と何らかの関係があるのだろうか。

 昨日の自民党大会で、国民の信頼を取り戻すと叫んでいたようだが、杉田公認、これ一つとっても、お粗末極まりない自民党総裁に成り下がった。

 比例代表に「自民党」と書けば(書く人いるんだろうな)、間違いなくヘイトスピーカーが参議院議員となる。ああ、恐ろしい、ああ、情けない、自民党! 世も末だ。

2025/02/08

スマホに支配される日常

  散歩していて驚くのは、すれ違う人々のほとんどが歩きスマホの状態にあるということである。電車の中でスマホに没頭する人々というのは、もはや日常よく目にする光景だが、ふだん歩くときでさえスマホに依存したまま、というのはかなり深刻な情景だ。

 彼らはアルゴリズムに支配されているようなものだ。オンラインショッピングでも、気に入った動画でも、自分好みの情報だけが次々に入ってくる。DEI、すなわち、多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包摂性(Inclusion)とはおよそ相いれない、非常に狭い世界の出現だ。自分好みの居心地のいい世界は、世界の現状況、多様な他人の意見を排除する危険性も孕んでいる。

 自分および自分を含む狭い世界を否定されると、人は寛容さを失いがちだ。誹謗中傷の根っ子にはエゴイズムがある。自分たちのことしか頭にないイスラエル、DEIを排除しつつあるトランプ政権が醜悪以外のなにものでもないことは、論を待たないだろう。

 スマホ歩きをする人々を見ていると、スマホに支配されていること自体にも気が付かないまま、独善的に生きている新人類の登場を実感する。暗たんたる気分になるのは私だけだろうか。