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2025/03/17

除染土という欺瞞

  福島第一原発のメルトダウンによる水素爆発で放射能汚染された福島の土壌。「除染」というが、汚染された地表を上から何センチだったか、単に「剥がした」に過ぎない土壌を「除染土」と政府は言っている。放射能に汚染された土壌は、黒いフレコンバックに詰められ、福島に積み上げられている。黒いフレコンバックの土壌は、「汚染土」でしょ。「除染」などされていないのだから。

 「除染」という言葉を使うことで、「放射能汚染」を「なかったことにしたい」という政府、および東京電力の思惑は、これ、もう詐欺行為と言ってもいいのではないだろうか。

 太平洋に捨てている「処理水」。これだって、「処理」は部分的に過ぎなく、トリチウム以外でも多くの核物質がなんの処理もされないまま、海に流されている。「汚染水」でしょ。

 東京オリンピックの誘致のために「アンダー・コントロール」などと愚かな発言をした愚か極まりない総理大臣がいたが、この発言になんの責任も果たすことなく、亡くなってしまった。

 2045年になったら、福島の中間処理施設に積みあがっているフレコンバックを福島県外に運び出すという、政府の約束に、一体どういう意味があるのだろうか。他都道府県から拒否されて、浪江町の町長は、もう自分たちの土地で使うしかないという考えを明言した。

 東京電力は、自社所有地にまずは全部引き取るべきではないか。国策として「安心・安全」を謳ってきた政府は、その場凌ぎの対策はやめて、原子力による放射能汚染に対処すべきではないか。

 対処の方策がないのは、もはや誰が見ても明らかだけどね。

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