墜落と言ってもJALではない。JALは徐々に凋落して、ついに消えてしまったこと、誰でも知っているよね。さて、資生堂という巨大市場。巨大とはまさに中国市場を指していること、これまた誰でも知っているよね。
日本列島と中国大陸では、気風、風土が違いすぎる。高温多湿の日本と、乾燥、そして黄砂の国とでは自ずと皮膚感覚が違ってくる。もちろん香港などは年がら年中高温多湿で、多くの日本人が押しかけては「日本と風土が似ている」とアホな言葉を交わしたりしていることも私はよく知っている。ただし、夏場は違う。香港の夏は「寒く乾燥している」。唖然とするような冷房のせいである。
「Gamila、夏場は香港勧めない。行ったらアカン。風邪引くのが落ちよ」。そんなこと言われなくたって、私は香港、マカオなんぞに用はない。ついでに言っておくけど、夏の台北、避けた方がいい。これは自らの体験に則って言っている。
さて、資生堂に話を戻す。基本的に日本女性は化粧をしなくなった。せいぜい恐怖の紫外線に対する対策として私などは仕方なくUV Cutクリームをちょこっと塗って後は口紅のみ。私のようにずぼらな女性、増えてきたのではないかと想像する。だって、いろいろ塗りたくったら、面倒な洗浄が待っているではないの。洗浄したらまた保湿クリーム塗って……。
ということで私は近頃「ズボラナの粋」を極めてしまった。そう、毎日すっぴんで暮らすのだ。UV Cutともおさらばして、資源ゴミにゴソッと捨てた快感を想像してみて下さい。あっついでに言うと、まぶたに塗るアイシャドウの類は、近い将来「くすみ」の原因になるそうですよ。「くすみ」で妖艶さを表現したい人は勝手になさって下さい。
中国に資生堂が大々的に進出したニュースを見て、私は思ったのだ。中国人用の新開発商品でないと駄目だね、中国人は顔の大きい人がけっこういるからその消費量たるや半端ではないね、そして化粧品が原因の皮膚病が蔓延するだろうって。Googleに次いで資生堂が中国から撤退する日も近いんじゃないかな。「知らぬが仏」の中国人に最後に言いたい。資生堂製品は石油系物質もしくは化学製品のかたまりであることを。