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2010/06/06

彼らはどうした?

 4月末、ソウルであったKくんは、会った次の週に会社面接があると言っていた。うまくいったら連絡してねと言っておいたのだが、何も連絡なし。落ちたのかな。昨年9月に大学を卒業し、銀行に入ったものの、あまりに労働時間が長くてこれでは身体がもたないと、やめたとのこと。それからはアルバイトをしながら就職の機会を窺っていた。 

 残業がなくて、少なくとも週1回は休みたい。日本では当たり前のことが韓国ではまだまだそれを実現している人の方が少ない。とにかく世界一労働時間の長い国が韓国なのだ。週40時間労働(週休2日制)なんて夢のまた夢なのだ。だから過労死だって多いし、転職なんて当たり前の世界。

 もう一人Mくん。彼は過労で胃炎になり、しばらく故郷で静養したあと、元の会社に再入社(こんな言葉があるのかよくわからない)した。その後どうしているのか。お釈迦様の誕生日(今年は5月21日)をはさんだ連休も終え、ソウルの会社に復帰したはずなのだが、どうしているのかよくわからない。 

 日本は景気悪いけど、韓国は市場を最初から外国に求めているので、基幹産業は着実に伸びている。だから経済は上向いているのだが、会社単位で見ると、どこも超難関の就職市場となっている。  

 20代のKくんも30代のMくんもまだまだ未来は開けているのだが、世間はそれほど甘くない。気がかりな二人の青年の行方。そのうちわかったらまたここで紹介する。

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