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2010/01/12

漂流してきたアザラシの赤ちゃん

 北極から大寒気団が降りてきて、北半球は大部分凍りついている。 
  
 昨日のラジオでの話。アザラシの赤ちゃんが流氷に乗って千葉県の南房総に漂着したという。北海道あたりではよくある話らしいが、随分はるか南方までたどり着いたものだ。生後数カ月らしい。  
 
 アナウンサーが「お母さんから離れてかわいそうに」と言うと、このアザラシを預かっている鴨川シーワールドの人がこう言った。「アザラシは生後1カ月で親離れするんです。その点は問題ないんですが、かなり衰弱しているのでしばらくうちで預かって、獣医さんの診断を仰いでから、放流(海に戻す)するか、シーワールドで育てるか決めることになっています」とのこと。

  生後1カ月で親離れするというのに驚いた。人間の親子関係を考えるとなんともたくましくもさっぱりした関係だ。子供も中高年になると、老いた親を哀れんだり、疎ましく思ったりすることがある。親の方は子供がいくつになっても愛情を注ぐというのに。つくづく人間は厄介な存在だと思った。

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