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2025/06/20

戦勝国の傲慢

  第二次世界大戦の戦勝国、イギリス、フランス、アメリカ。これらの国はこの大戦に対して、何も反省しなかった。戦争は負けた国だけが謝罪、反省するべきだと考えているのだろうか。戦争に勝とうが負けようが、戦争を始めたこと自体に問題があるのにね。

 大戦が始まる前に、パレスチナとイスラエルの両方に建国を約束するという愚挙に出たイギリス。1948年のイスラエル建国以来、現在に至るまで殺戮が執拗に繰り返されているヨルダン川西岸、ガザ地区。パレスチナはいまだに国として認められていない。

 イスラエルはホロコーストをすぐに持ち出して被害者意識を全面に出すが、ホロコーストを実行したのは、ドイツだし、長年にわたりユダヤ人差別を黙認してきたのはヨーロッパ諸国だ。紀元前から平和に暮らしてきたパレスチナの人々が一体何をしたというのだろう。

 パレスチナとイスラエルの両方にいい顔したイギリスは、事の重大さに身震いしたことはないのだろうか。イギリスのせいでイスラエルが認可され、それ以来殺戮が繰り返さているというのに。

 そしてフランス。イスラエルの核開発を援助したと言われている。

 そしてアメリカ。イスラエルに武器を供与し続け、自国は何の被害も受けずにユダヤ資本とユダヤ票欲しさにイスラエルの後ろ盾になって久しい。イスラエルは、まるでUSAの第一番目の州みたいのものだ。 

 現在、中東で続いている虐殺は第二次世界大戦での戦勝国の傲慢が引き起こしたようなものだ。イスラエルの自衛権ばかり認めて、イランには容赦がない。

 そして日本。イスラエルのイラン攻撃に「遺憾」を表明したものの、戦勝国の中でその存在感はほとんどない。

 21世紀も4分の1が過ぎているというのに、ウクライナ侵攻、ガザ虐殺に加えて、イスラエルのイラン攻撃が続く。愚かな欧米、非力な日本。戦争する暇があったら、地球温暖化に対処してなけなしの知恵を出し合う方が先なのに。